Blogout

音楽全般について 素人臭い能書きを垂れてます
プログレに特化した別館とツイートの転載もはじました

僕の彼女はサイボーグ (クァク・ジェヨン監督作品)

2010年07月29日 23時31分13秒 | MOVIE
 綾瀬はるか、小出恵介主演、クァク・ジェヨンという韓国の監督が演出した、タイムトラベル+サイボーグ+青春ラブストーリー的な作品(2008年制作)。未来から送り込まれてきた女性サイボーグ(綾瀬)に、気弱なダメ男が助けられつつ、次第に恋に落ちるというストーリー。一見して「ターミネーター」的な設定をそのまま頂戴したラブ・ストーリーという感じなのだが、クァク・ジェヨンという外来の監督が演出しただけあって、ギャグのバタ臭さ、臆面のないギャグ、ある種の饒舌さようなものに、日本風に淡い青春映画風なところがハイブリッドした実に楽しい映画になっている(お懐かしや吉行和子がもちらっと登場する)。

 なにしろ、綾瀬はるかの木偶の坊みたいなキャラがチャーミングだ。彼女は今の感覚ではちょっとガチな美貌過ぎるみたいなところがあり、それを逆手にとったこうしたサイボーグ役という設定だと、そのチャーミングさがよく引き立っていたと思う(ファッション・ショーみたいな場面なんかでは非常にフォトジェニックな美しさがあった。ファンにになってしまいそう-笑)。このあと女座頭市に抜擢されるのもよくわかろうものだ。一方、小出恵介という人は初めて観る人だが、いかにも今時な「心優しい青年」って感じで、この彼がサイボーグな彼女に、常にリードしつつ、時には庇護されていく訳だ。故郷に(過去の自分を見る)帰るシーンは、こういう主人公の性格設定が生きて、感傷的で甘酸っぱさがよく出ているし、このあたりから徐々にラブ・ストーリーへと移行していく演出も自然で、映画事態もテンポ良く楽しめた。

 あと、「ターミネーター」的なタイムトラベル物ということだが、最後はもうひとひねりした結末が待っている。でないと、そもそも最初のエピソードが解決しないままで終わってしまうことになるからこの解決はある意味当然なのだが、これのせいで起点となる時間軸が曖昧となってしまい混乱気味だ。もっとも今の視聴者にはこのくらいのパラレルワールド的揺れはなんともないというのだろうか?。ともあれ、こういうひねった時間物は、ストーリーをよく把握状態で、もう一度観るとまた別の味わいがあるだろうなぁとも思う。まぁ、もう一度観るかどうかわからないけれどw。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ⇒ Tweets of 2010.07.28_1 | トップ | ⇒ Tweets of 2010.07.29_2 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

MOVIE」カテゴリの最新記事