このシリーズ確かリアルタイムで観ている。中学一年の時くらいだったように思うが、フジテレビで夜の11時半くらいからオンエアされていたはずだ。ご存じの通り、このシリーズは「怪奇大作戦」に続く円谷作品で、あれに「ウルトラQ」的なテイストを加味した大人向けの番組ということで作られたハズなのだが、当時は私はそんなことを全く知らず、単に深夜帯に放送された怪奇物ということで観ていたように思う。
・ #1 木乃伊(みいら)の恋
第一話として放送された作品で、これはよく覚えている。時代を超えた性への執着というテーマで展開されるお話で、時代劇仕立ての劇中劇が真ん中に挟み込まれ、両端に現代のドラマが展開されるのだが、テーマそのものはわからないでもないが、時代劇風なパートでのギャグや俗悪な描写。そして現代に移った後もサイケっぽい展開など、40年ぶり近く観た現在でも、よくわからないというか、そうなのだろうがやや違和感あった。
まぁ、鈴木清順らしい演出といえばそうには違いないんだろうけれど…。いずれにしても、当時中学生だった私には、内容がちとハイブロウ過ぎて難解だったことは想像に難くない。主演の渡辺美佐子は当時30台後半で、あの時期にはまだいくらか残存していた戦前の日本女性らしいストイックさ公演。この人、地味な女優さんだったが、本編ではなかなかソソられれた。
・ #3 殺しのゲーム
ガンに余命幾ばくもない男2人が、互いの命を狙い合うゲームを提案するというドラマ。原作が推理作家の西村京太郎によるものだけに、ストーリーはほぼ予想通りの展開(昔観てるはずから、記憶に残ってるのかもしれないが…)だが、驚くのはその厭世観だな。60年代末期のドラマからこんな雰囲気が横溢しているというのは、やはり高度成長期の頂点のあった日本のもうひとつ側面なのかもしれない。
主演は岡田英次で、共演はテレビドラマでお馴染みの春川ますみ、東宝の名脇役田中春男、監督は日活出身で、その後TVドラマをもっぱら撮り続けた職人長谷部安春。ちなみに音楽は富田勲だが、ここでは主に「展覧会の絵」を編曲している。ビッグバンド・スタイルの軽いアレンジだが、その後富田が生み出すシンセ版「展覧会の絵」のことを考えれば、なかなかおもしろい符号だ。
・ #1 木乃伊(みいら)の恋
第一話として放送された作品で、これはよく覚えている。時代を超えた性への執着というテーマで展開されるお話で、時代劇仕立ての劇中劇が真ん中に挟み込まれ、両端に現代のドラマが展開されるのだが、テーマそのものはわからないでもないが、時代劇風なパートでのギャグや俗悪な描写。そして現代に移った後もサイケっぽい展開など、40年ぶり近く観た現在でも、よくわからないというか、そうなのだろうがやや違和感あった。
まぁ、鈴木清順らしい演出といえばそうには違いないんだろうけれど…。いずれにしても、当時中学生だった私には、内容がちとハイブロウ過ぎて難解だったことは想像に難くない。主演の渡辺美佐子は当時30台後半で、あの時期にはまだいくらか残存していた戦前の日本女性らしいストイックさ公演。この人、地味な女優さんだったが、本編ではなかなかソソられれた。
・ #3 殺しのゲーム
ガンに余命幾ばくもない男2人が、互いの命を狙い合うゲームを提案するというドラマ。原作が推理作家の西村京太郎によるものだけに、ストーリーはほぼ予想通りの展開(昔観てるはずから、記憶に残ってるのかもしれないが…)だが、驚くのはその厭世観だな。60年代末期のドラマからこんな雰囲気が横溢しているというのは、やはり高度成長期の頂点のあった日本のもうひとつ側面なのかもしれない。
主演は岡田英次で、共演はテレビドラマでお馴染みの春川ますみ、東宝の名脇役田中春男、監督は日活出身で、その後TVドラマをもっぱら撮り続けた職人長谷部安春。ちなみに音楽は富田勲だが、ここでは主に「展覧会の絵」を編曲している。ビッグバンド・スタイルの軽いアレンジだが、その後富田が生み出すシンセ版「展覧会の絵」のことを考えれば、なかなかおもしろい符号だ。
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