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ベートーベン序曲全集/ジンマン&TOZ

2005年05月05日 13時18分20秒 | クラシック(一般)
 先週の「ベートーベンの序曲」のところで、「「レオノーレ序曲第1番」の入っているアルバムを注文した」旨を書きましたが、先日届きました。デビッド・ジンマン指揮チューリッヒ・トーンハーレ・オーケストラによるARTE NOVAから出た2枚組です。タイトルで全集と謳ってるくらいですから、序曲の類は多分これで全部なんでしょう。ともあれ、これで心安らかにベートーベンの序曲を堪能できます(笑)。

 ちなみにこのアルバム、値段は2,000円でとても安いのです(輸入盤ならもっと安いでしょう)。ARTE NOVAというレーベルはメジャーのBMGがやっているNAXOSみたいなデジタル新録による廉価盤専門のレーベルですが、このレーベルでベートーベン全集とか、R.シュトラウス集とかを大事業を果敢に敢行しているのがこのコンビで、評判もとても良いらしいです。ちなみにジンマンはボルティモア響と組んでテラークにもガンガン録音してますから、きっと昨今の人気指揮者のひとりなんでしょうね(昔からフィリップスで名前は見かけてましたけど)。

 曲は「プロメテウスの創造物」からスタート。演奏の違いを指摘できるほどこの曲には馴染んでいませんが、和音を叩きつける様な序奏からして、句読点をはっきりと表現した鋭いリズムが印象的です。本編の部分もかなりテンポが早いので、これまで聴いていた大昔の指揮者とオケによる演奏より、モダンな印象を受けます。
 さて、問題?の「レオノーレ序曲第1番」ですが、一聴した印象としては序奏部はちんたらしてるし、本編もイマイチ不発気味で、こりゃ、ボツにするわなぁって感じ(笑)。

 この他に初めて聴く曲としては、「命名祝日」、「シュテファン王」、「献堂式」の3曲がありました。どれも作品番号からすると後期の作品のようですが、「命名祝日」は第7番みたいなリズミカルさが印象的。「シュテファン王」は民族風な序奏がおもしろいですが、本編いつもの英雄風なベートーベン節って感じです。ただ、全体としては多少ギクシャクした感じもあります。「献堂式」は10分を超える大作で、いかにも晴れの式典の入場に向きそうな序奏部、壮麗でスケールの大きな本編と祝典的な雰囲気にあふれていますが、ベートーベンらしい闘争心のようなものは希薄に感じました。

 最後に音質ですが、基本的にはホール・トーン重視なタイプで、NAXOSと比べると、ドイツ・オーストラア風にしっかりとした低音が底辺を支えているのが印象的。したがってベートーベンにはおあつらえ向きの音となってます。あと、ティパニあたもクリアに収録されますから、それなりにHiFiかな。 

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