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ショパン ピアノ協奏曲第1,2番/チェルネッカ,ペシェク&スロヴァキアP

2006年03月01日 23時18分59秒 | クラシック(一般)
 これも随分久しぶりに聴きました。おそらく10年振りくらいですかね。演奏はピアノは第1番をチェルネッカ、第2番をピフカ、指揮はペシェク、オケはスロヴァキア・フィルハーモニックという、ほとんど無名のラインナップで収録されたNaxosの初期(84年)のものです。おそらくショパンのピアノ協奏曲のCDを持っていなかったので、とりあえず「聴ければいいか」みたいな感じで、購入してきたんだと思うんですが、ほとんど購入した時のことは覚えてません。最近はこういうのが多くで困りものです。

 さて、久しぶりに聴いたショパンのピアノ協奏曲ですが、この2曲は先日のピアノ・ソナタ以上に古典的な鋳型を意識しつつ、グランド・スタイルの協奏曲をつくってやろうという意気込みで作り上げた、ショパンの若き日の作品なもので、至るところショパンらしからぬ気負いとかある種精力的なたたずまいみたいなみたいなものが散見します。個人的にはどうもそのあたりの抵抗感みたいなものが、、どうもこの曲を今一歩親しめない原因になっているんじゃないかと分析しているんですが、ともあれ、聴き始めると「おぉ、やっぱいいなぁ」と思うから不思議。好きなんだけど、積極的に取り出す気にならない曲の典型という感じですかね。

 例えば、第1番など第1楽章後半のラプソディックで夢見るような展開、第2楽章の陶酔的なムード、ピアニスティックなテクニック満載の第3楽章と聴き所満載で、本当にいいんですね。たまに聴くと本当にいいなぁと思う....でも、またしばらくするとほとんど忘れてしまうんですね。不思議な曲です。ただ、第1番でいうと第3楽章の3つめの主題が登場する部分、明るい主題から突如ムードが転じて鬱蒼とした森を思わせるオケに続いて、きらめくようなピアノが登場する4分半目あたりのところですが、ここだけは何故だか異常に好きで、脳裏に焼き付いて離れないという感じです。いつもどうしてこの部分をもっと長く展開しなかったのだろうと思ったりするものです。

 ちなみにこの全く無名の演奏陣ですが、意外にも非常に良い演奏を展開しています。特に1番は女流ピアニストというあたりが聴いているのか、ピアニスティックなフレーズを感情の起伏というメンタルな振幅に還元し、全体に楚々と流れるような演奏がいかにもショパン向けという感じですか。

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