シャクティとのコラボレーションが続いたマクラフリンが再びエレクトリック・ギターで、マハビシュヌ流のジャズ・ロック/フュージョンに舞い戻った78年の作品。「エレクトリック・ギタリスト」というタイトルは、カッコ良いのか、ダサいのかよくわからないが、マクラフリンの気負いのようなものだけは伝わってくる。また、ソロ名義ということで、参加するメンツは曲毎に豪華な布陣をしいていて、後年の「ブロミス」ほどではないけれど、やはりこのアルバムである種総決算的な音楽を目論んでいたことは確かだと思う。こういうアルバムなので、収録曲をメモっておくことにしたい。
1.New York On My Mind
ビリー・コブハム、ジェリー・グッドマンに加え、スチュアート・ゴールデンバーグが参加し、新旧マハビシュヌの合体のような布陣による作品....となると、ハイ・テンションなソロの応酬をバリバリしていくようなもの期待してしまうのだが、聴こえてくるのは、78年という時期を反映したかのような、割とAOR風にリラックスしたミディアム・テンポの曲である。ヴァイオリンとギターのユニゾンによるテーマや中間部で披露される各人のソロなどマハビシュヌ以外の何者ではないのだが、ちょっと渋かったかな。
2.Friendship
こちらはサンタナ・バンドと後期マハビシュヌ・バンドとの合体で演奏される、一連のコラポレーションの延長というか、その結論みたい作品。ふたりが共演すると、妙に説教臭く辛気くさいムードになりがちだったりするだが、ここでは当時のサンタナ・バンドを仕切っていたトム・コスターががんばったのか、音楽的背景を考えなくてもふたりのギタリストの共演作として素直に楽しめるのがいい。
3.Every Tear From Every Eye
このアルバムでは一番、ニューヨーク・フュージョンっぽいというか、その後のマクラフリンの動向を予告するような作品。これもミディアム・テンポで割りと渋目に進んでいくのだが、ここではやはりデビッド・サンボーンが参加が大きく、彼に触発されたのか、静かだが冷たく燃えるようなマクラフリンのソロを展開していく。
4.Do You Hear The Voices You Left Behind?
旧B面に移って、最初の曲はチック・コリア、スタンリー・クラーク、チャック・ディジョネットという一際豪華な布陣による作品。早いサンバ風なリズムなのはコリアの参加を意識してのことか?。ともあれこのトロピカルなリズムにのって前半からマクラフリンがソロを全開し、デジョネットも鋭敏に反応、中盤以降に登場するコリアはRTF風なエレピで応酬、後半では各人のソロをフィーチャーした4バース・チェンジが聴き物。
5.Are You The One? Are You The One?
トニー・ウィリアム、ジャック・ブルースとのトリオ、つまり初期のライフタイムを再現したメンツで演奏される。ここでもかつてのような壮絶さというより、ジャム的にリラックスした感じで旧友の再会を楽しんでいるという感じ。マクラフリンもマイルス時代の頃のようなアブストラクトなフレーズを繰り出している。
6.Phenomenon: Compulsion
編成がどんどん小さくなっていってこちらはビリー・コブハムとのデュオ。意外にもこれがアルバム中では一番ハイテンションな作品で、マハビシュヌというのはいわばマクラフリンとコブハムがジェネレーターになって、あの壮絶さを生み出していたことがよくわかる作品とでもいったらいいか。
7.My Foolish Heart
最後はソロでビル・エヴァンスで有名なスタンダード作品を演奏している。今聴けば、これもマクラフリンらしい演奏なのだが、当時としてはこういうジョー・パスやジム・ホールを思わせたりもする、コンザバティブな演奏を彼がやったのはかなり意外だったのではないか。
1.New York On My Mind
ビリー・コブハム、ジェリー・グッドマンに加え、スチュアート・ゴールデンバーグが参加し、新旧マハビシュヌの合体のような布陣による作品....となると、ハイ・テンションなソロの応酬をバリバリしていくようなもの期待してしまうのだが、聴こえてくるのは、78年という時期を反映したかのような、割とAOR風にリラックスしたミディアム・テンポの曲である。ヴァイオリンとギターのユニゾンによるテーマや中間部で披露される各人のソロなどマハビシュヌ以外の何者ではないのだが、ちょっと渋かったかな。
2.Friendship
こちらはサンタナ・バンドと後期マハビシュヌ・バンドとの合体で演奏される、一連のコラポレーションの延長というか、その結論みたい作品。ふたりが共演すると、妙に説教臭く辛気くさいムードになりがちだったりするだが、ここでは当時のサンタナ・バンドを仕切っていたトム・コスターががんばったのか、音楽的背景を考えなくてもふたりのギタリストの共演作として素直に楽しめるのがいい。
3.Every Tear From Every Eye
このアルバムでは一番、ニューヨーク・フュージョンっぽいというか、その後のマクラフリンの動向を予告するような作品。これもミディアム・テンポで割りと渋目に進んでいくのだが、ここではやはりデビッド・サンボーンが参加が大きく、彼に触発されたのか、静かだが冷たく燃えるようなマクラフリンのソロを展開していく。
4.Do You Hear The Voices You Left Behind?
旧B面に移って、最初の曲はチック・コリア、スタンリー・クラーク、チャック・ディジョネットという一際豪華な布陣による作品。早いサンバ風なリズムなのはコリアの参加を意識してのことか?。ともあれこのトロピカルなリズムにのって前半からマクラフリンがソロを全開し、デジョネットも鋭敏に反応、中盤以降に登場するコリアはRTF風なエレピで応酬、後半では各人のソロをフィーチャーした4バース・チェンジが聴き物。
5.Are You The One? Are You The One?
トニー・ウィリアム、ジャック・ブルースとのトリオ、つまり初期のライフタイムを再現したメンツで演奏される。ここでもかつてのような壮絶さというより、ジャム的にリラックスした感じで旧友の再会を楽しんでいるという感じ。マクラフリンもマイルス時代の頃のようなアブストラクトなフレーズを繰り出している。
6.Phenomenon: Compulsion
編成がどんどん小さくなっていってこちらはビリー・コブハムとのデュオ。意外にもこれがアルバム中では一番ハイテンションな作品で、マハビシュヌというのはいわばマクラフリンとコブハムがジェネレーターになって、あの壮絶さを生み出していたことがよくわかる作品とでもいったらいいか。
7.My Foolish Heart
最後はソロでビル・エヴァンスで有名なスタンダード作品を演奏している。今聴けば、これもマクラフリンらしい演奏なのだが、当時としてはこういうジョー・パスやジム・ホールを思わせたりもする、コンザバティブな演奏を彼がやったのはかなり意外だったのではないか。
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