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the VENTURES / Walk Don`t Run

2005年08月29日 14時36分14秒 | ROCK-POP
3枚組で1600円という値段につれて注文してきたもの。サブタイが「63 Great Tracks from the Legendary Instrumental Rock Group - recordings from 1995 - 2002」とある通りデジタル再録によるベスト盤だと思う。サンクチュアリー・レコーディングス・グループというイギリスのレーベルの発売だが、おそらくライセンス発売だろう。ひょっとするとベンチャーズは近年代表的なレパートリーの再録をしているかもしれず、これはそこからの発売なのかもしれないが、詳細は不明だ。

 大体、再録というはオリジナルを超えないものが多いし、再録そのものをベンチャーズの場合沢山しているような気もするので、メンバーが最近ではかなり高齢になってきた最近の再録となれば、ひょっとしてヨレヨレなんじゃないかとも思ったがなかなかどうしていい。基本的にはオリジナル演奏を忠実に踏襲、もちろん60年代の前ノリなシャープさチープであるが故の生じたパンク的な迫力だとかは薬にしたくともないが、割とフュージョン的なキダー・インストルメンタルとして楽しむには不足はないし、そういう雰囲気を重視した演奏だと思う。ついでデジタルのクリーンな音という魅力も大きい。バスドラムの音圧、残響、分離の良さなどオリジナルに比べて飛躍的に向上した、理想的な音質で聴くベンチャーズというのもいいものだ。馴染みのない曲が並んだディスク3はなかなか彼らの意外なレンジの広さを体感させてくれておもしろかったし。

 あと、本作ではジェリー・マクギーがリード・ギターを弾き、ドラムはメル・テイラー、彼が亡くなった後はその息子であるリオン・テイラーが叩いているようだ。私はジェリー・マクギー時代のベンチャーズというのはほとんど聴いたことがなかったのだが、ジェリー・マクギーのギターはノーキーと同じく基本的にはカントリー・スタイルだと思うが、もう少しイージー・リスニング・ジャズ的な柔らかなトーンとスムースに歌うフレージングが特徴と思った。リオン・テイラーはチュアート・コープランド風なニュー・ウェイブ系である意味では初期ベンチャーズ的なノリを感じさせるのはおもしろいところ。
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