カラヤンが70年代初頭にベルリンを振ったロッシーニの序曲集です。ロッシーニ序曲集というと、ここ十数年ジュリーニがフィルハーモニアを振ったステレオ初期の録音をCD化したものを聴いてきたのですが、なんかこのところ(春のせい-笑)、休みの朝というと、なにげにロッシーニの序曲を聴きたくなってきたもので、さっき1,000円という価格のせいもあって、近くのショップで購入してまいりました。
実をいうと、私が購入した最初期のクラシック・レコードのひとつが、「セビリアの理髪師」「雷鳴と電光」その他が入ったEP盤だったんですよね。確か1972年の夏頃、中学1年の時だったと思います。で、あまたのクラシックの名曲の中から、何故私が「セビリアの理髪師」を選んだのかといえば、当時大好きだったビートルズの映画第2作「ヘルプ/4人はアイドル」のエンドタイトルで、この曲がなんとも妙なSEとともに使われていたからでなんですね。最初はクラシックの名曲ということも知らなかったんですが、多分、学校のお昼の校内放送か何か知ったんでしょう。それで、購入してきたという訳です。演奏は本日購入してきたのと同じカラヤン、ただしオケはフィルハーモニアだったと思います。
さて、当盤ですが、70年代初頭ということもあって、彼の持ち味である流れるようなレガートを多用し、壮麗かつ大柄な、良くも悪しくも全盛期のカラヤンらしさがよく出た演奏なんですが、なにせ10数年もジュリーニの演奏に慣れ親しんできたものですから、同じスコア使ってこうも違う演奏になるものか?と、少々びっくりしているところです。
ジュリーニ&フィルハーモニアの演奏は、まぁ、EMIのステレオ録音初期の特有の細密画的な録音のせいもあるでしょうが、あくまでも弦楽器で奏でられる旋律がメインにして、全体はコンパクトで軽やかな機動力に富んだ演奏だったと思うのですが、当盤は深々としたバスを土台にしたいかにも重厚なドイツ風な音で、聴こえてくる音はシンフォニックそのもの。ジュリーニのがモーツァルトだったとすると、こっちはベートーベンくらいの違いを感じます。
いや、もちろん、演奏がカラヤン&BPOで、71年という全盛期の録音ですから、演奏が鈍重ということはありません。「セビリアの理髪師」の本編など、アンサンブルはほとんど曲芸みたいな巧さで、しばし聴きほれるくらいに抜群なものがありますが、どうもカラヤン自身の解釈なのか、同じ頃の録音したモーツァルトなんかと同じで、アレグロのところがせかせかと早すぎ、たたみ込むようなコーダはちょい遅すぎるみたいな、そういう違和感ないでもないです。
んー、という訳でせっかく購入して当盤ですけど、休日の朝に聴くって感じじゃないなぁ。その意味ではジュリーニの勝ち。実をいうとアバド&LSOの序曲集も既に購入済みなんですが、こっちはどうにんだろう??。まっ、それについてはゴールデンウィークのお楽しみということで、しばらくはカラヤンの演奏に聴きこんでみようと思います。
実をいうと、私が購入した最初期のクラシック・レコードのひとつが、「セビリアの理髪師」「雷鳴と電光」その他が入ったEP盤だったんですよね。確か1972年の夏頃、中学1年の時だったと思います。で、あまたのクラシックの名曲の中から、何故私が「セビリアの理髪師」を選んだのかといえば、当時大好きだったビートルズの映画第2作「ヘルプ/4人はアイドル」のエンドタイトルで、この曲がなんとも妙なSEとともに使われていたからでなんですね。最初はクラシックの名曲ということも知らなかったんですが、多分、学校のお昼の校内放送か何か知ったんでしょう。それで、購入してきたという訳です。演奏は本日購入してきたのと同じカラヤン、ただしオケはフィルハーモニアだったと思います。
さて、当盤ですが、70年代初頭ということもあって、彼の持ち味である流れるようなレガートを多用し、壮麗かつ大柄な、良くも悪しくも全盛期のカラヤンらしさがよく出た演奏なんですが、なにせ10数年もジュリーニの演奏に慣れ親しんできたものですから、同じスコア使ってこうも違う演奏になるものか?と、少々びっくりしているところです。
ジュリーニ&フィルハーモニアの演奏は、まぁ、EMIのステレオ録音初期の特有の細密画的な録音のせいもあるでしょうが、あくまでも弦楽器で奏でられる旋律がメインにして、全体はコンパクトで軽やかな機動力に富んだ演奏だったと思うのですが、当盤は深々としたバスを土台にしたいかにも重厚なドイツ風な音で、聴こえてくる音はシンフォニックそのもの。ジュリーニのがモーツァルトだったとすると、こっちはベートーベンくらいの違いを感じます。
いや、もちろん、演奏がカラヤン&BPOで、71年という全盛期の録音ですから、演奏が鈍重ということはありません。「セビリアの理髪師」の本編など、アンサンブルはほとんど曲芸みたいな巧さで、しばし聴きほれるくらいに抜群なものがありますが、どうもカラヤン自身の解釈なのか、同じ頃の録音したモーツァルトなんかと同じで、アレグロのところがせかせかと早すぎ、たたみ込むようなコーダはちょい遅すぎるみたいな、そういう違和感ないでもないです。
んー、という訳でせっかく購入して当盤ですけど、休日の朝に聴くって感じじゃないなぁ。その意味ではジュリーニの勝ち。実をいうとアバド&LSOの序曲集も既に購入済みなんですが、こっちはどうにんだろう??。まっ、それについてはゴールデンウィークのお楽しみということで、しばらくはカラヤンの演奏に聴きこんでみようと思います。
私の日記に書いた村上春樹の小説のは多分これですね。近所のCD店で探してみます。
「どろぼうかささぎ」は冒頭のスネアのロールからしてカマしてくれます。ずんずん盛り上がる構成がいいですよね。某ロック・バンドがオープニングに使ったのもさもありなんです。アバド&LSOのはそのあたりをスカっと演奏してくれてんじゃねぇのかと、勝手に期待してます。
クラシック以外にも幅広いいろいろなジャンルの充実した記事を読ませてもらいました。家にも宇多田ヒカルのCDがありますが、なるほどと思いました。また寄らせてもらいたいと思いますので、今後ともよろしくお願いします。