77年のRTFの最終作(ライブは除く)ですが、これはCBSとの契約上、名義としてRTFを名乗っただけで、基本的には「妖精」、「マイ・スパニッシュ・ハート」に続く、チックのソロ作と考えるべきでしょう。参加メンバーは前作と共通するのはスタンリー・クラークのみ。一応、ジョー・ファレルが復帰していますが、明らかにセッション・ミュージシャンのノリ、ドラムスはゲーリー・ブラウンが新加入、「妖精」のラインでヴォーカルにゲイル・モランが参加してます。後・ブラス・セクションがフィーチャーされるという具合。
音楽的には、RTF的な音楽主義的なところはかなり後退して、「妖精」でもフィーチャーされたゲイル・モランがより一層露出していますし、ブラスセクションの使い方もかなりポップで、時にリラックスしたAOR&フュージョン的な音楽に急速にじり寄っています。ある意味「フレンズ」風なフュージョン・サウンドへの伏線みたいな趣で捉えると良いのかもしれませんが、この手のフュージョン・サウンドがポップになろうとした時にありがちな陥穽かもしれませんが、ヴォーカルを入れたポップスさとインストゥメンタルが巧く噛み合っていないようなうらみもあります。まぁ、これはこれである種のファンタジックなテーマがあって、それをコンセプト・アルバムとして表現しているのもしれませんが、ちょいとばかりポップ・センスみたいなところに絡め取られてしまっているのが弱点かもしれません。
そんな訳でRTFとして聴いても、はたまたチックのソロ作として接しても、どうも過渡期という感を免れない作品です。インストゥメンタル・バンドとして聴いた場合、スタンリー・クラークの作った2曲が一番良くで、チック自身の作品についてはいつも溌剌とした奔放さが不発気味では(大作である3,6曲目ではあたり、正直いってヴォーカルがインストのジャマしているとしか思えない)、ちょっと話にならないかな....なんて不遜な印象をもってしまいましたが、ちまたでのこのアルバムは評価は一体どんなものなんでしょうね?。
音楽的には、RTF的な音楽主義的なところはかなり後退して、「妖精」でもフィーチャーされたゲイル・モランがより一層露出していますし、ブラスセクションの使い方もかなりポップで、時にリラックスしたAOR&フュージョン的な音楽に急速にじり寄っています。ある意味「フレンズ」風なフュージョン・サウンドへの伏線みたいな趣で捉えると良いのかもしれませんが、この手のフュージョン・サウンドがポップになろうとした時にありがちな陥穽かもしれませんが、ヴォーカルを入れたポップスさとインストゥメンタルが巧く噛み合っていないようなうらみもあります。まぁ、これはこれである種のファンタジックなテーマがあって、それをコンセプト・アルバムとして表現しているのもしれませんが、ちょいとばかりポップ・センスみたいなところに絡め取られてしまっているのが弱点かもしれません。
そんな訳でRTFとして聴いても、はたまたチックのソロ作として接しても、どうも過渡期という感を免れない作品です。インストゥメンタル・バンドとして聴いた場合、スタンリー・クラークの作った2曲が一番良くで、チック自身の作品についてはいつも溌剌とした奔放さが不発気味では(大作である3,6曲目ではあたり、正直いってヴォーカルがインストのジャマしているとしか思えない)、ちょっと話にならないかな....なんて不遜な印象をもってしまいましたが、ちまたでのこのアルバムは評価は一体どんなものなんでしょうね?。
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