96年のニューイヤー・コンサートを収録したアルバムです。マゼールはウィーン常任時代にもかなり種類の同コンサートのライブを出していますし、ここ10年くらいは先日書いたように数年ごとに登場してますから、この手のアルバムも両手で数えられないくらいありそうですが、個人的には昨年取り上げた83年のものと並んで気に入っているアルバムです(ウィーンの芸術監督時代の演奏はほとんど廃盤のようですが)。理由はといえば、マゼールは珍しい序曲やオペレッタの関連曲とかとりあげることが多く、それが自分の好みにあっているということ。あと、ウィーン関連の曲についてマゼールはとてもそつなくこなすので、あまりあれこれ考えることなく、演奏をとても安心して聴いていられることなどがあげられます。
去年取り上げた83年の演奏だと「ベネチアの一夜」、「インディゴと40人の盗賊」といった曲がそうでしたし、このアルバムだと「くるまば草」、「入れ江のワルツ」、「理想の女神」といった曲がそれにあたります。「くるまば草」は沸き立つようなリズムに始まり、ゆったりとしたワルツのリズムが転調を重ねていくあたりが魅力。後者「入れ江のワルツ」は、私の大好きな「ベネチアの一夜」序曲の本体から引用した旋律で作ったワルツらしく、私はこのオペレッタ当然序曲しか知りませんが、その序曲を構成したいた旋律がもあれこれ登場する楽しいです。あと「理想の女神」はけっこう珍しいかも。この序曲は「こうもり」タイプではなくて、ロッシーニみたいなスネアのロールに始まり、あちこち寄り道しながら暫時盛り上がっていき、段々と壮麗なワルツになっていく展開がおもしろいです。最後のロッシーニ風な怒濤の盛り上がりでもって締めるところなかなか楽しくて、捨てがたい一曲となっています。
去年取り上げた83年の演奏だと「ベネチアの一夜」、「インディゴと40人の盗賊」といった曲がそうでしたし、このアルバムだと「くるまば草」、「入れ江のワルツ」、「理想の女神」といった曲がそれにあたります。「くるまば草」は沸き立つようなリズムに始まり、ゆったりとしたワルツのリズムが転調を重ねていくあたりが魅力。後者「入れ江のワルツ」は、私の大好きな「ベネチアの一夜」序曲の本体から引用した旋律で作ったワルツらしく、私はこのオペレッタ当然序曲しか知りませんが、その序曲を構成したいた旋律がもあれこれ登場する楽しいです。あと「理想の女神」はけっこう珍しいかも。この序曲は「こうもり」タイプではなくて、ロッシーニみたいなスネアのロールに始まり、あちこち寄り道しながら暫時盛り上がっていき、段々と壮麗なワルツになっていく展開がおもしろいです。最後のロッシーニ風な怒濤の盛り上がりでもって締めるところなかなか楽しくて、捨てがたい一曲となっています。
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