Blogout

音楽全般について 素人臭い能書きを垂れてます
プログレに特化した別館とツイートの転載もはじました

ワーグナー 楽劇「トリスタンとイゾルデ」管弦楽版/ヘルムス&ハーゲンPO

2009年01月26日 23時28分35秒 | クラシック(一般)
 これは珍品かも、「トリスタンとイゾルデ」の管弦楽版である。編曲はオランダ放送フィルのメンバーだというヘンク・デ・ヴリーガーが担当し、約60分にわたって「トリスタンとイゾルデ」の有名な場面をオケだけで演奏している。この手の管弦楽版としてはストコフスキーが主に第二幕の愛の二重唱の部分を編曲したものが有名だけれど、こちらは第一幕からは前奏曲だけしか出てこないが、第三幕からはかなりの部分が編曲されていて、とりあえず全曲をダイジェストして聴いた気分になれるのがポイントだろう。 それにしてもスココフスキーのSymphonic Synthesis(交響的合成)というのはなんとなく分かるが、こちらのan orchestral passionというのは、管弦楽による情念....?。よくわからないなぁ。

 ともあれ、第一幕の前奏曲からオリジナルにない音符を使って第二幕に繋げてしまったり、愛の二重奏のところでは、聴こえてくる音楽が結局「愛の死」とほとんど同じになってしまったりと、素人の私でもいろいろつっこめるような部分はいろいろあるし、演奏もほとんど聴いたことない指揮者と団体によるものだけれど、意外なほど雰囲気があり、ボーカルがないと、ここはこういう風に聴こえて来るのか....的な楽しみがあって、このところけっこうコレ聴いて楽しんでいるところなのだが、やはり第一幕からも少しは抜粋してきても良かったと思う。そうすれば、もっと全体のエスキースとしてこれを楽しめたと思うのだが....。まっ、そういう意味では、マゼールが編曲した「指輪」や「タンホイザー」の管弦楽版は巧緻きわまりなかったよね。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« Panasonic TZ-DCH8000 (STB) | トップ | Google、どうにかしちゃったかな »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

クラシック(一般)」カテゴリの最新記事