イタリア発のブレイク・ビート系のボサノバのコンピレーション・アルバム。チャプター5となっているので、おそらくこれで5枚目ということになるのだろうが、私はこれしか持っていないので、これ以前がどんなものだったのか、また、この後にシリーズとして続いているのか、よくわからない。イタリアのマイナー・レーベルのクラブ系の音楽は日本では受けが良いらしく、このアルバムより大分前になるが、アルマ・レーベルなんてのもけっこう流行ったし、これを出しているスキーマ・レーベルなんかも、おそらくはタワー・レコードあたりで独占輸入して、小さなカードにちょっとした解説をつけて、クラブ系の音楽のコーナーにでも、ずらりと並べてあった違いなく、私もそれがきっかけで購入してきたんだろうと思う。
ディスクは1枚目がコンピレーションで計13曲、2枚目が24曲をノンストップでつなげたDJミックス風な仕上がりになっている。集められたアーティストは盛りだくさんだが、私はどれも全く知らない人ばかりである。おそらくイタリアで活動している、それもあまりメジャーでないアーティストばかりなのだろう。だいたいにおいて、選曲した人のセンスで勝負しているアルバムだろうから、音楽的には匿名性が極めて高く、まさにクラブ系の音楽という機能性に徹しているような感じである。内容的にはブレイク・ビートと一口にいってしまうと身も蓋もない感じだが、おしなべてハウス系のテクノ・ビート、ラテン・リズムを絡ませ、60年代後半~70年代初頭にかけてのファンク・ジャズあるいはジャズ・ロック的なサウンドを合体させ、黒人的なアクをごっそりと脱色したような音楽という感じで、時にアンビエント・テクノにかなり接近したりもする。5曲目「Existentialism (Milano Bossa Mix)」などなかなか心地良いし、2枚目のノンストップ・ミックスはジャズ的センスでまとめられていて、そのスムースな流れはなかなかのものだ。
イタリア系のこの手の音楽は、下世話な通俗性とほどよく垢抜けたセンスがいり混じって、シャープなサウンド共々ぱっと聴くとすごくいいのだが、しばらく聴くとすぐに飽きてしまうのが欠点で、前述のアルマ・レーベルの作品などずいぶん買い込んだものだが、飽きるのも早くて、あっという間に色あせ、時代に置き去りにされてしまった。この作品は2002年の作品だが、その後あれこれ買い込まなかったところをみると、ワタシ的にはそれほど魅力的とは思わなかったらしい。この薄味さ、匿名性の強さからして、もう少し「立った個性」が欲しいといったところだろうか。
ディスクは1枚目がコンピレーションで計13曲、2枚目が24曲をノンストップでつなげたDJミックス風な仕上がりになっている。集められたアーティストは盛りだくさんだが、私はどれも全く知らない人ばかりである。おそらくイタリアで活動している、それもあまりメジャーでないアーティストばかりなのだろう。だいたいにおいて、選曲した人のセンスで勝負しているアルバムだろうから、音楽的には匿名性が極めて高く、まさにクラブ系の音楽という機能性に徹しているような感じである。内容的にはブレイク・ビートと一口にいってしまうと身も蓋もない感じだが、おしなべてハウス系のテクノ・ビート、ラテン・リズムを絡ませ、60年代後半~70年代初頭にかけてのファンク・ジャズあるいはジャズ・ロック的なサウンドを合体させ、黒人的なアクをごっそりと脱色したような音楽という感じで、時にアンビエント・テクノにかなり接近したりもする。5曲目「Existentialism (Milano Bossa Mix)」などなかなか心地良いし、2枚目のノンストップ・ミックスはジャズ的センスでまとめられていて、そのスムースな流れはなかなかのものだ。
イタリア系のこの手の音楽は、下世話な通俗性とほどよく垢抜けたセンスがいり混じって、シャープなサウンド共々ぱっと聴くとすごくいいのだが、しばらく聴くとすぐに飽きてしまうのが欠点で、前述のアルマ・レーベルの作品などずいぶん買い込んだものだが、飽きるのも早くて、あっという間に色あせ、時代に置き去りにされてしまった。この作品は2002年の作品だが、その後あれこれ買い込まなかったところをみると、ワタシ的にはそれほど魅力的とは思わなかったらしい。この薄味さ、匿名性の強さからして、もう少し「立った個性」が欲しいといったところだろうか。
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