77年発表のCTI第4作。77年といえば一時代を築いたCTIレーベルもそろそろ陰りが見え始めた時期であり、所属アーティストに対するクリード・テイラーの締め付けも緩んでいたいたのか、下世話なゴージャズさが売りだった従来のCTI路線をかなり忠実に敷衍していたこれまでの作品からすると、ボブ・ジェームス自身の音楽嗜好みたいなものがかなり強くなってきている作品だ。
前作ではCTIの傘下のレーベルとして立ち上げたUDOあたりを意識したのかどうかわからないが、ボブ・ジェームスにしてかなりファンキーな楽曲が多かったが、こちらはある種スムースさな聴きやすさみたいなものを重視したようで、4曲も収められたオリジナル作品では、フュージョンらしい込み入ったリズムや複雑なソロの組み合わせなどを、いかにもボブ・ジェームスらしい耳障りのいい、上品なオブラートに包んでアルバム全体を仕上げているという感じだ。
ちなみに1曲目と4曲目に収録された非オリジナル作品は、いずれもダイナミックでブリリアントなブラス、華麗なストリングス等をフィーチャーして既成曲をモダンにアレンジしたCTIらしい楽曲といえるが、1,2作あたりに比較するとあまりにソフィスティケーションされてしまい、前述の下世話なゴージャズさと言う点ではちょいと食い足りない感がなくもない。まぁ、そのあたりがボブ・ジェームスの個性だったのだろうが....。
前作ではCTIの傘下のレーベルとして立ち上げたUDOあたりを意識したのかどうかわからないが、ボブ・ジェームスにしてかなりファンキーな楽曲が多かったが、こちらはある種スムースさな聴きやすさみたいなものを重視したようで、4曲も収められたオリジナル作品では、フュージョンらしい込み入ったリズムや複雑なソロの組み合わせなどを、いかにもボブ・ジェームスらしい耳障りのいい、上品なオブラートに包んでアルバム全体を仕上げているという感じだ。
ちなみに1曲目と4曲目に収録された非オリジナル作品は、いずれもダイナミックでブリリアントなブラス、華麗なストリングス等をフィーチャーして既成曲をモダンにアレンジしたCTIらしい楽曲といえるが、1,2作あたりに比較するとあまりにソフィスティケーションされてしまい、前述の下世話なゴージャズさと言う点ではちょいと食い足りない感がなくもない。まぁ、そのあたりがボブ・ジェームスの個性だったのだろうが....。
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