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音楽全般について 素人臭い能書きを垂れてます
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PAUL McCARTNEY / The Liverpool Sound Collage

2005年03月10日 16時20分24秒 | Beatles
 音の断片を切り貼りしたコラージュ風な音楽らしいということで敬遠していた作品ですが、380円という超破格値なのにつられて、近くのショップで購入してきました。ポールはユースと組んでFiremanというプロジェクトもやってますが、こちらは、それとは別なプロジェクトらしく、ビートルズのマスターピース「サージャント・ペパーズ」のジャケ・デザインを担当した、ピーター・ブレイクの展覧会でのサウンドトラックとして作られたものらしいです。

 内容はまさにサウンド・コラージュとしかいいようがないものですが、大昔のそれ、例えば「レボリューション9」やあまたの現代音楽みたいな代物とは違って、随所にハウスやテクノっぽいルーピングされたリズムが流れますから、いわゆる「ゲンダイオンガク、ガマンガマン」的な難解さはありません。サウンド・コラージュとかテープ・ミュージックとかいうと、とかく「みんな同じ」みたいに云う人もいますが、どういう音をチョイスし、それをどう構成するかという点で、やはりアーティストの感性みたいなものは確実に反映してくるハズですから、ここで聴ける大らかさとか屈託のなさといった感触は、多分のポールのセンスなんだろうと思います。また、こういう類の音楽にありがちな閉塞感やオタッキーっぽい執拗さがあまり感じられないのも、ポール故なんでしょうね。

 ただまぁ、展覧会でのBGMという前提があるにせよ、個人的にはもう少しトンがったものを聴きたかったかな。ついでにもう少しリズム面を強化した、単体のアルバムとして「押しの強い」作品に仕上げても良かったのではないか....などとも思いました。

PS: あと、途中ポールを含むビートルズのメンバーの声があれこれ出てくるのは楽しいです。何いってるのか分かれば、その楽しさも倍加しそうですが....。

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1 コメント

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TBコメントありがとうございます (おんがくぅう)
2005-03-13 07:59:43
とても丁寧に書かれていますね。自分のブログがはずかしくなります。

こんど究極のマッカートニ-ベストをつくる企画?をスタートします。よかったらみてください。
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