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ビートルズ 新リマスター盤 発売決定!

2009年04月14日 12時36分44秒 | Beatles
 まさにファン待望である。ビートルズの一連のアルバムが初めてCD化されたのが1987年だから、ほぼ四半世紀(22年振り)の新リマスターである。ビートルズについては、その間に大作「アンソロジー」は出たし、「イエローサブマリン」「ルット・イット・ビー....ネイキッド」「ラブ」といったリミックス盤、ベスト盤「1」、そして近年だとキャピトル編集盤なども出たから、なにかと話題に事欠かないところはあったとしても、ことオリジナル・アルバムについては、初出以来、原典固守の姿勢を崩さず全く音なしの構えだったからである。恐らくジョージ・マーティンの意向でそうなったのだろうが、ファンはやきもきしていた。

 それはそうである。ビートルズと並ぶ大物は次々にリマスターが試みられ、その都度賛否はあったとしても、聴こえてくる音は大きく変化してきた経緯をファンは十分承知していたし、ことビートルズに関しても、何度か試みられたリミックスや、キャピトル盤で獲得した音圧を聴くにつれ、オリジナル盤についても、今の基準で施されたノイズ除去、音圧増強、EQ調整でもって、CDというフォーマットを限界まで使った新しいサウンドを聴いてみたいと常々待望していた訳だ。というか、そもそもビートルズ以外の大物で、ここ十年くらいの間リマスターされなかったアーティストなどもはや居ないとった状況で、どうしてEMIはこんなおいしい商売ネタを放置しているだろう....という下世話な憶測を呼んだくらいだったのである。

 さて、今回の新リマスター盤の特徴といえば、リマスタード・サウンドがどう仕上がっているかは、聴いてみないとわからないものの、フォーマット上の変更としては「プリーズ・プリーズ・ミー」「ウィズ・ザ・ビートルズ」「ハード・デイズ・ナイト」「ビートルズ・フォー・セール」がステレオ・ヴァージョンで収録されることだ。「パストマスターズ」に収録されたトラックがどういう扱いになるか今一歩判然としないところもあるが、いずれにしても、これでビートルズの公式音源はすべてステレオが標準になるということだろう。ちなみに後方に追いやられることになるモノラル音源についても、EMIは商売に抜かりはない、紙ジャケその他、マニア向けの仕様にしたモノラルボックスということで、一括で発売されるようだ(オリジナル・シングルも発売するという噂もある)。

 という訳で、発表の暁には、リミックスのディテール、異同、音質の仕上がりなどを巡って、またぞろ侃々諤々の議論になるに違いない。あと、今から出てくることが必ず予想がされるのが、旧CDの方が良かったという向きが現れて、その論に説得力があったりすると、今度はそちらが高値を呼んだり、希少化したりするだろうなということ、これは絶対出る(笑)。
 ついでに書けば、個人的にはCDの上位フォーマットであるSACDやDVD-Aでぜひ出して欲しかった。おそらくビートルズであれば、リマスターに当たってはCDより遙かにオーバースペックな環境でデジタル・マスターが作られているに違いないので、それに少しでも近づいたフォーマットで聴きたいというのは人情だと思う。ともあれ、9月9日全世界同時発売である。

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4 コメント

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50周年記念 (ナンデ)
2009-04-20 09:44:12
今までリマスターでなかったのBlogoutさんの50周年まってたんじゃないのかな? おめでとうございます。

いやぁ~半世紀か。

'60年代生まれのオヤジより。
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re:50周年記念 (BlogOut)
2009-04-26 16:10:13
どもども、多忙モードに突入してたもんで、
レス遅れましてすいません。

> いやぁ~半世紀か。

半世紀だよ!、半世紀!!。
自分が生まれた時の50年前っていったら、明治42年!。
伊藤博文が暗殺され、埴谷雄高が生まれた年ですもんね。
「おいおい、どんだけ昔だよ」って感じ(笑)。

全然カンケーないんだけど、先日、録りためてあった
ポリスの復活ライブみたんだけど、
アンディ・サマーズがやたら元気だったわー。
いやー、観ている時は気がつかなかったんだけど、
彼去年の段階で65歳なんだよね。

という訳で、オレもサマーズに比べれば
まだまだ若造ということで、
自分自身を慰めることにします。
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賛同します。 (ヒライ)
2009-08-02 05:23:35
ストーンズもピンク・フロイドもSACDですしね。時代はハイエンドです。配信でクリックでダウンロードの世代には音質の違いは把握出来るのでしょうか…。
返信する
re:賛同します。 (BlogOut)
2009-08-02 12:52:33
/ 配信でクリックでダウンロードの世代には音質の違いは

 電車など乗っていると、iPodに4万円以上はするインナーイヤーのヘッドフォンつけている人とかよくみかけますし、某巨大匿名掲示板群ではMP3エンコーダーは何がいいのか?なんて侃々諤々な議論してたりしますから、今時な世代でも「音楽は良い音で聴きたい」ってのは、けっこうあるところにはあるような気がするんですけど....。

 ただ、最近は音楽の使い方というのが、もはや完全な実用主義になったというか、早い話、今音楽は日常生活(移動中、出先、仕事、雑用)でのBGMとしての要素がメインになってしまったんで、どでかいオーディオ・システム構築して「自宅で腕組みしながら音楽を鑑賞する」という行為は、「そんなことするならコンサート行くよ」ってな感じで、きっと今時な世代にはきっとピンとこない行為なんでしょうね。

 という訳で、コメントありがとうございました。また来てください。
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