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ステレオ これがビートルズ Vol.1 (Please Please Me)

2009年09月24日 00時07分18秒 | Beatles
 これはおまけ、「ステレオ! これがビートルズ Vol.1」というタイトルは、なにやらベスト盤のようだが、実は「プリーズ・プリーズ・ミー」の日本ヴァージョンである。確か1966年の来日に併せて発売されたものだが(70年代になってオデオンからレーベルがアップルに変わっても日本市場には流通していた)、ごらんの通りジャケットとオリジナルまるで異なり(ジャケ内には綴じ込みで数ページの写真集がついていたと思う)、曲順が一部変更された珍ヴァージョンとなっている。別項にも書いた新リマスター盤はステレオ・ヴァージョンだが、日本では「プリーズ・プリーズ・ミー」の収録曲がステレオで発売されたのは(一部コンパクト盤は別として)、多分これが初めてだったと思う。タイトルに「ステレオ」と誇らしげにあるのも、おそらくそういう事情があったせいだ。

 当時-といっても70年代初頭-これがベスト盤ではなく、実はデビュー・アルバムの「プリーズ・プリーズ・ミー」だったことを知らなかった私は、豪華な写真集に惹かれ、このアルバムを購入したはいいが、中身は妙に地味でけっこうがっかりしたものだった。ちなみに今から思うと、この曲順の変更はこれはこれで悪くないと思う。各面のトップが「プリーズ・プリーズ・ミー」と「ツイスト・アンド・シャウト」になっているのは、おそらくどちらも日本でシングルカットされ、大ヒットしたからだろう。とくに前者は日本での実質デビュー・シングルで、かつ「抱きしめたい」より流行ったという人もいるくらいの大ビットシングルだった。また「P.S.アイ・ラヴ・ユー」のようなしっとりした曲で締めくくるのというのも、けっこう日本的なセンスなのかもしれない。


[Side:A]
01.プリーズ・プリーズ・ミー / 02.アンナ / 03.アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア / 04.ボーイズ / 05.ミズリー / 06.チェインズ / 07.アスク・ミー・ホワイ

[Side:B]
08.ツイスト・アンド・シャウト / 09.蜜の味 / 10.ラヴ・ミー・ドゥ / 11.ドゥ・ユー・ウォント・トゥ・ノウ・ア・シークレット / 12.ベイビー・イッツ・ユー / 13.ゼアズ・ア・プレイス / 14.P.S.アイ・ラヴ・ユー

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3 コメント

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はじめまして (くま)
2009-12-09 19:59:05
当時はこんな珍盤も売られていたのですね。

「全世界統一」CD世代の自分としてはピンとこなかったり羨ましかったり(テイチクのデッカ音源乱発状態が似てるんでしょうかね)

最近はプレイリストで曲順変更も思いのままなので試してみましたが、これはこれでよい曲順ですね。
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re:はじめまして (BlogOut)
2009-12-11 00:13:10
くさまん、はじめましてコメントありがとうございます

/ 当時はこんな珍盤も売られていたのですね
今の感覚からすると珍妙なんですが、とにかく来日に併せてなんでも売ってしまえ的なノリが感じられます。本文にも書きましたけど、驚くべきは来日が終わって、レーベルがアップルになっても、このレコードはCD期まで販売され続けていたということですね(笑)。

/最近はプレイリストで曲順変更も思いのままなので試してみましたが、
/これはこれでよい曲順ですね。
私は曲順には異様に拘るタイプですが、これはなかなかいいですね。日本人好みのアクの抜けた曲順かと....。
返信する
Unknown (てれきゃす)
2018-10-04 00:31:58
はじめまして。
ステレオのアルバムは「ア・ハード・デイズ・ナイト」がはじめましてだったと思います。
なぜ誇らしげに「ステレオ」の文字を使ったのですかね(笑)。
故に、このアルバムからステレオ盤と思われがちですが、来日に合わせて発表。
国旗帯になりEAS規格になってから買い直ししましたが、どうやらマスターが違うのか、ピッチなども違うみたいですね。
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