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すぎやまこういち/交響組曲「ドラゴンクエストV」(N響版)

2006年03月29日 20時04分29秒 | サウンドトラック
 まだまだ続くドラクエ・ミュージック、今日のディスクは元々自宅にあったのではなく、先日オークションで格安にて購入したもの(1000円)。ドラクエ5の音楽を交響組曲として編曲したもので、指揮はもちろんすぎやまこういち、演奏はNHK交響楽団で、92年の収録となっている。このあたりの盤歴を僕はあまり詳しく知らないのだけれど、おそらくこの種の交響組曲としては一番最初のシリーズにあたるものがこの演奏なんだろうと思う。で、次が先日も取り上げたロンドン・フィルとの演奏によるシリーズになり、現在は東京都交響楽団との再々録音が進行中ということになるのだろうから、結局ドラクエの主要作品は作曲者によって、この15年の間に計3回も録音していることになる訳だ。

 さて、「ドラクエ5/天空の花嫁」といえば、PS2版を調度去年の今頃やっていたから、音楽の方もかなり鮮明に覚えているのだが、PS2版での音楽は内蔵音源ではなく生オケの演奏だったから、一聴してなんのひっかかりもなくゲームのことが思い出される。4曲目の「大海原」はゲームのオープニングでまさに大海原を船が行くシーンで、鮮やかな絵本の如き色彩の画面に思わず魅了されたことや(なにしろその前にやったのが陰惨な「シャドウハーツ」だったからなぁ-笑)、6曲目の「洞窟に魔物の....」では、少年時代の主人公が、ビアンカと一緒に夜のレヌール城を冒険するところに、なんだかこちらも子供に戻ったような気分でわくわくしながらやった時の気分、「愛の旋律」では結婚した夜、ビアンカが主人公に話す妙に甘酸っぱいシーンなどが鮮明に甦るという訳。

 ついでゲーム中何回となく聴くことになった音楽「戦火を交えて」を聴いたら、PS2版「ドラクエ5」独特のバトルシーンを思い出した。PS2版って相手をやっつけると、モンスターが後方に飛ばされるようなアクションになって、そのままフェイドアウトして消えるような演出になっていたんだけど、あれが妙なスピード感と爽快感があってけっこうよかったと思うんだよな。ただ、先日の「ドラクエ8」ではこの演出は全く引き継がれなかったんで、あのテンポの良さってやっぱあの作品限りだったのかなぁと改めて思ったりもしたのだが....。

 という訳で、実に懐かしく聴けたアルバムなんだけど、記憶によればPS2版の音楽って、このN響の演奏を流用していたとかいう話をどっかで読んだ気もするのだが、真相はどうなのだろう。そういえば独立サントラというのも出ていないような気もする。ちなみにN響の演奏は律儀で堅実そのものだけど、ロンドン・フィルの演奏に比べると、やや録音で損をしている気もする(逆に録音で得しているのは昨日の「ドラクエ伝説」での神奈川フィルかな)。N響というともう少し冴えた弦が特徴だったように思うのだけれど、全体にナロウで寝ぼけ気味な音なのだ。

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