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すぎやまこういち/バレエ音楽「ドラゴンクエスト伝説」

2006年03月28日 23時14分14秒 | サウンドトラック
 ドラクエ絡みで、こんなアルバムも発見した。小松一彦指揮、神奈川フィルハーモニー管弦楽団によるバレエ音楽ということだが、聴いてみると音楽はゲーム・ドラクエそのものである。もうちょっと詳しく書いておこう、このバレエ音楽はドラクエの1から5までの収録された約40曲(ほぼ2時間)をバレエの筋書きにのっとって、元のゲームの進行とは関係なく再構成したもので、一部バレエ用のアレンジなされているようだし、新曲も2曲ほど入っているものの、バレエはあまり意識しなくとも、単にドラクエのベスト盤としても楽しめるものとなっている。

 特筆すべきはその録音の良さ、ホールトーンを重視したクラシック録音を思わせる録音で、繊細な弦の動き、立体的な定位、そしてマッシブな迫力を感じさせる低音部の響きなど、なにやらアメリカのテラーク・レーベルを彷彿とさせる音質になっている。ことに大太鼓の腰の据わった迫力はオーディオ・ソースとしてもなかなか優秀なのではないかと思わせるものがあって、メイン・テーマとなるマーチや戦闘シーンの音楽では、これまでのN響やLPOでの録音とは味わえなかったハイファイ・ソースとしてのオーケストラの音が堪能できる。まぁ、その分、再生するハードにある程度のグレードがないと、単にもやもやした音のように聴こえてしまうかもしれないが....。

 ちなみにバレエのストーリーは城を抜け出した王女様、伝説の勇者、悪の魔王などが入れ乱れるいかにもドラクエ風なものらしく、第2幕ではどうやら私の大好きな「おおぞらをとぶ」が音楽的なハイライトになっているようで2回も登場するのはうれしいところだが、そもそも出典がゲームのための音楽ということで、音楽だけを聴いてバレエの筋書きを思い浮かべるというより、それぞれのゲームのシーンを思い浮かべてしまうのは、まぁ、致し方ないところだろう。
 あと、神奈川フィルハーモニー管弦楽団の演奏だが、最近は日本のオーケストラも技術的にはかなりレベルにあるようで、N響やLPOの演奏と比べてもさして遜色はない。全体にN響と共通するようなさっぱりした淡彩な音色はやはり日本のオーケストラの特徴というべきなんだろうか

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