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ジョン・ウィリアムス&ボストン・ポップス/スウィング・スウィング・スウィング

2005年05月15日 00時02分36秒 | JAZZ
 「スウィング・ガールズ」のサントラを聴いたら、今度はグレン・ミラーとかベニー・グッドマンとかの基本中の基本なビッグ・バンド・ジャズを聴いてみたくて、レコード棚をあれこれ探してみたのですが、どうも見つかりませんでした。どっちも2~3枚はあったハズなんですけど、この夜中に徹底検索する気にもならず(笑)、手近なところに探したところ、こんなのが出てきたので、ただ今、代替え品として聴いているところです。演奏はジョン・ウィリアムス指揮、ボストン・ポップス・オーケストラ、このコンビは1980年から95年頃までの間、様々な企画のポップス物を出している訳ですが、このアルバムは84年に出したビッグ・バンドの名曲ばかり集めたものです。

 曲は「オバス・ワン」に始まり「ビギン・ビギン」、「タキシード・ジャンクション」「シング・シング・シング」「ムーンライト・セレナーデ」「真珠の首飾り」等どれもお馴染みのものばかり、これを大編成のオーケストラで演奏している訳ですが、なにしろストリングスは入ってますし、ブラスセクションも大所帯という訳で、とにかくシンフォニックで瀟洒な響きに溢れた演奏といえましょう。グレン・ミラーみたいな濃厚なノリや演奏を期待すると、時にクラシックのオケらしい律儀さが気にならないこともないですが、コンサート・ホールで聴くビッグ・バンドというコンセプトで楽しむのなら、これはこれで気分上々です。

 あと、ジョン・ウィリアムスはもともとヘンリー・マンシーニの編曲のアシスタントとしてジャズ・スコア的な作品に数多く関わっていましたし、「ジョーズ」と「スター・ウォーズ」でブレイクするまでは、「おしゃれ泥棒」や「ファミリー・プロット」といったジャジーな味付けをした都会調のスコアなんかもやってましたから、こういう音楽にはいわばオハコなのかもしれず、そのせいかどうか、オーケストラだからといって、あまりケバケバしく轟々と鳴らしたりせず、あくまでも軽快さを基調においた都会的に洗練された音楽になっているのは、彼のセンスがものをいっているせいかもしれませんね。

PS: ちなみに、そもそもタイトル曲である「スウィング・スウィング・スウィング」は映画「1941」のためにウィリアムス自身が作った「シング・シング・シング」へのオマージュみたいな作品です。

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