「フェスティバル」に続く77年の作品。ライブとスタジオ録音による2枚組の大作ですが、構成的にはディスク毎に分けられているのではなく、新曲のスタジオ録音と新旧の代表作のライブ・パフォーマンスをちゃんぽんに構成しているのが、この作品にある種の華やかさとヴォリューム感を与えています。この時期のロック・バンドには、「ベストヒット的ライブを出すと次のスタジオで大胆に音が変わる」みたいな不文律があったような気がしますが、ひょっとするとこのアルバムにもそうした意図があったのかもしれません。
ディスク1はもろにAOR風なリズムちょっとトロピカルな雰囲気をまぶしたインスト「曙光」からスタート。ほぼ完全にイージー・リスニングというか軟派なフュージョン風の曲調で、おやおやと思っているとクロスフェイドして現れるのが、前作の冒頭に収録された「カーニバル~子供達の戯れ~喝采」のライブ・ヴァージョン、スタジオよりかなり早いテンポで一気呵成に演奏していますが、意外にもスタジオに忠実な演奏で、「ロータス」での垂れ流しとも天衣無縫ともいえるノリに比べると、かなりコントロールされているようでもあり、サンタナの変貌を感じさせたりもします.....というか、77年ともなればロック・コンサートそのものが、「パッケージングされたショー」へと変貌していった時期にあたりますから、別にサンタナだけが変わった訳ではないのですし、ディスク2に入っている2曲は、かなり70年代前半のノリを再現してますから、まるっきり変わってしまった訳でもないですが....。
ともあれ、続くスタジオ録音による「アイル・ピー・ウェイティング」は、もろに70年代後半のソフト&メロウの影響を感じさせるポップな作品、「ズールー」はディスコ風なリズムを取り入れたインスト、インターリュード風な「バーヒア」をブリッジに再びライブに戻って「ブラック・マジック・ウーマン」「ダンス・シスター・ダンス」「哀愁のヨーロッパ」では従来のサンタナ路線を披露、続くディスク2ではゾンビーズのアレンジである「シーズ・ノット・ゼア」に前作の「ボレロ」に続く哀愁路線第3弾の「ムーン・フラワー」でスタジオ録音が続くと、名曲「ソウル・サクリファイス」がライブで登場....という感じで、ほぼアルバム全体が、新旧サンタナが交互に現れていくという構成になっているようです。もう何度も書いているとおり、この時期のサンタナはトム・コスターが仕切っていたハズですが、スタジオであれ、ライブであれ従来のサンタナ路線をトム・コスター流に翻訳しつつ、アップトゥデートな要素を盛り込んでいくセンスは、まさに冴えまくっているという感じですかね。
ところで、このアルバム、高校の頃、FMでエアチェックして約半数にあたる部分を随分繰り返した記憶がありますけど、例の「シーズ・ノット・ゼア」が入っていたこと以外、今回聞き直してみたところ、タイトル曲の「ムーン・フラワー」は良く覚えていたけれど、後はさっぱりでした。当時何を聴いていたんだろうか、けっこう聴きこんでいたようにも記憶してるんだけどな。うーむ、歳はとりたくないもんです(笑)。
ディスク1はもろにAOR風なリズムちょっとトロピカルな雰囲気をまぶしたインスト「曙光」からスタート。ほぼ完全にイージー・リスニングというか軟派なフュージョン風の曲調で、おやおやと思っているとクロスフェイドして現れるのが、前作の冒頭に収録された「カーニバル~子供達の戯れ~喝采」のライブ・ヴァージョン、スタジオよりかなり早いテンポで一気呵成に演奏していますが、意外にもスタジオに忠実な演奏で、「ロータス」での垂れ流しとも天衣無縫ともいえるノリに比べると、かなりコントロールされているようでもあり、サンタナの変貌を感じさせたりもします.....というか、77年ともなればロック・コンサートそのものが、「パッケージングされたショー」へと変貌していった時期にあたりますから、別にサンタナだけが変わった訳ではないのですし、ディスク2に入っている2曲は、かなり70年代前半のノリを再現してますから、まるっきり変わってしまった訳でもないですが....。
ともあれ、続くスタジオ録音による「アイル・ピー・ウェイティング」は、もろに70年代後半のソフト&メロウの影響を感じさせるポップな作品、「ズールー」はディスコ風なリズムを取り入れたインスト、インターリュード風な「バーヒア」をブリッジに再びライブに戻って「ブラック・マジック・ウーマン」「ダンス・シスター・ダンス」「哀愁のヨーロッパ」では従来のサンタナ路線を披露、続くディスク2ではゾンビーズのアレンジである「シーズ・ノット・ゼア」に前作の「ボレロ」に続く哀愁路線第3弾の「ムーン・フラワー」でスタジオ録音が続くと、名曲「ソウル・サクリファイス」がライブで登場....という感じで、ほぼアルバム全体が、新旧サンタナが交互に現れていくという構成になっているようです。もう何度も書いているとおり、この時期のサンタナはトム・コスターが仕切っていたハズですが、スタジオであれ、ライブであれ従来のサンタナ路線をトム・コスター流に翻訳しつつ、アップトゥデートな要素を盛り込んでいくセンスは、まさに冴えまくっているという感じですかね。
ところで、このアルバム、高校の頃、FMでエアチェックして約半数にあたる部分を随分繰り返した記憶がありますけど、例の「シーズ・ノット・ゼア」が入っていたこと以外、今回聞き直してみたところ、タイトル曲の「ムーン・フラワー」は良く覚えていたけれど、後はさっぱりでした。当時何を聴いていたんだろうか、けっこう聴きこんでいたようにも記憶してるんだけどな。うーむ、歳はとりたくないもんです(笑)。
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