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すぎやまこういち/交響組曲「ドラゴンクエスト」ザ・ベスト

2006年03月27日 23時45分13秒 | サウンドトラック
 ここでも頻繁に書いているとおり、このところ自宅(PS2)でも出先(ケータイ)でも、ドラクエばかりやっている毎日なのだが、昨日終わったドラクエ8の音楽で神鳥にのって空を飛ぶ場面の音楽がとても良かったので、なんとなくドラクエの音楽そのものが聴きたくなってしまい探したところ、「へぇ、オレってこんなの買ってたっけ?」と思うくらいにいろいろなアルバムが出てきたので、さっきから聴いているところなんだけど、中でも重宝しているのがこのアルバム。90年代にロンドン・フィルを振ってドラクエ全作品の音楽をオーケストラで演奏した7枚のアルバムからベスト選曲で作ったコンピレーションで、最初の方が1枚、2が2枚組で計3枚となっている。曲順もクロノジカルだし、このセットおおよそ半数の作品が聴け、全体をかんたんに俯瞰できるから便利なのである。

 で、いろいろ調べているうちに前述の「ドラクエ8」で、空を飛ぶときに使用されとても印象的だった音楽は、ドラクエ3で使われた「おおぞらをとぶ」であったことが判明した。どうりで聴き覚えていたはずだ。今、まさに聴いているところなんだけど、単独で聴いても素晴らしくいい。壮麗さの中に哀しい叙情があって、なんとも心うたれる名旋律でけだし絶品だ。おそらくすぎやまこういちのドラクエ・ミュージックの傑作のひとつではないか?。そういえば最終決戦ではこの旋律が編曲されたものが使われていたと思う。
 ついでに、これらのアルバムからケータイでやっている1と2に加え、「おおぞらをとぶ」が入っている3からの作品を抜き出してベスト盤を作ってみた。さっき現在聴いたところなんだけど、1や2もいいが、やはりゲーム的にも音楽だけをとってみても3は傑作。私の記憶がタコのせいで、3で「おおぞらをとぶ」がどういう風に使われたか、さっぱり記憶にないのだけれど、3の「戦闘のテーマ」など歴代のそれの中でも傑作だし、ゲームの記憶が薄れてしまっても音楽が魅力的に響くのは、それだけ音楽が自立していたということだろうとも思う。

 演奏はロンドン・フィルということで、なかなか重量感ある演奏になっているが、このオケの特徴であるもっさりした感じが、この種の音楽だとちょいと気になるところもある。どうせ、英国産のオケを使う贅沢をするならば、ロンドン・フィルではなく、ロンドン・シンフォニーの機動力だとか、ロイヤル・フィルの明るい響きの方がこれら曲には相応しかったのではないか。そういえば、最近、すぎやまこういちは都響を使って、ドラクエの諸作を再び再録をしているみたいだけれど、さっぱりした音色を持つ日本のオケの演奏は、むしろロンドン・フィルより期待できるかもしれないな。
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