スクエアプッシャーが生音、手弾き路線に方向チェンジした「ミュージック・イズ・ローテッド・ワン・ノート」に続く99年の作品です。この手のアーティストはアルバムとミニアルバム、あるいはシングルの区別がとても曖昧な上、作品は乱発気味なので、古典的な作品歴みたいな感じで把握しようとすると、迷路に迷い込んだようなカタログにぶつかって、よくわからなくなってしまうのですが、これについては、おそらく30分程度という収録時間からミニ・アルバムなんでしょう。ひょっとするとシングルの寄せ集めかもしれません。
内容的にはほぼ「ミュージック・イズ....」の延長線上といってもいいものです、ここでもほとんどの楽器は手弾きのようですが、「ミュージック・イズ....」が1曲目を別とすれば、収録曲のほとんどがフリー・ジャズもどきのアンビエントな空間サウンドに覆われていたのに比べると、このアルバムではそれなりにリズムという要素が強くなっていて(例の壮絶なドラムの打ち込みはもちろんない)、ある意味聴きやすい音になっていると思いました。また、一部ガムラン的なリズムがあったりするのも特徴かもしれません。
収録曲をメモっておくと、「Iambic 5 poetry」はスカ風なダブ・ビートをゆったりとしたテンポで演奏。叙情的でアンビエント風な白玉も印象的。「Fly street」は初期のドラムンベース路線をマニュアルでやったような曲。「The tide」と「Splask」は前作とほぼ同様のちょいと弛緩したアンビエント・サウンドで、後者はちょいとガムラン風なリズムが、結果的に80年代の細野晴臣と共通する音作りになっています。
「Two bass hit」は左右に振られた2本のベースを組み合わせてでもって進むダブ風な作品でアルバム中一番マトモな作品。レゾナンス効きまくりのシンセベースのラインが初期への回帰を思わせる....というか本作中一番初期っぽい「Varkatope」。前述のガムラン風なリズムをメインに使った「Gong acid」といったところでしょうか
内容的にはほぼ「ミュージック・イズ....」の延長線上といってもいいものです、ここでもほとんどの楽器は手弾きのようですが、「ミュージック・イズ....」が1曲目を別とすれば、収録曲のほとんどがフリー・ジャズもどきのアンビエントな空間サウンドに覆われていたのに比べると、このアルバムではそれなりにリズムという要素が強くなっていて(例の壮絶なドラムの打ち込みはもちろんない)、ある意味聴きやすい音になっていると思いました。また、一部ガムラン的なリズムがあったりするのも特徴かもしれません。
収録曲をメモっておくと、「Iambic 5 poetry」はスカ風なダブ・ビートをゆったりとしたテンポで演奏。叙情的でアンビエント風な白玉も印象的。「Fly street」は初期のドラムンベース路線をマニュアルでやったような曲。「The tide」と「Splask」は前作とほぼ同様のちょいと弛緩したアンビエント・サウンドで、後者はちょいとガムラン風なリズムが、結果的に80年代の細野晴臣と共通する音作りになっています。
「Two bass hit」は左右に振られた2本のベースを組み合わせてでもって進むダブ風な作品でアルバム中一番マトモな作品。レゾナンス効きまくりのシンセベースのラインが初期への回帰を思わせる....というか本作中一番初期っぽい「Varkatope」。前述のガムラン風なリズムをメインに使った「Gong acid」といったところでしょうか