(童話)万華響の日々

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非常時に不慣れな手法で手続きすべきでない「給付金」

2020-05-26 16:15:30 | 新型コロナウイルス感染

今回のコロナ禍の給付金10万円一律全国民に送金する件、郵送で申請書が配られるという。まだ来ない。一方でマイナンバーでオンライン手続きすれば速く送金されるという。ところが、あにはからんや、これが目詰まりを起こしなかなか進まないらしい、聞くところによれば申請書の内容を住民票と照会・確認するところで手作業であるから滞るということだ。行政はこの時とばかりにマイナンバーの使用普及をもくろんだらしい。個人の口座番号とマイナンバーを結合させるのが目的らしい。ところがマイナンバーカードの取得が必要になるが、そのためにコードリーダーというものが必要となり準備に少々時間もかかるようだ。しかも個人情報が洩れる危惧を覚えて多くの人がマイナンバーを使いたがらない、と言われている。こういう状態の中で今回は好機とばかりにマイナンバーのオンライン手続きを適用したのはいささか勇み足だ。一番言いたいのは、コロナ禍と云う非常事態の時にまだ普及の浅いマイナンバーカードを使うということが最適であったろうかということである。安定した使用状態にはなはだ遠い技術をこの非常時に素早く対処すべき時に使ってはならない。むしろこういう非常時にこそ手あかのまみれた少し古くとも安定している方法、郵送、こそが最適であったはず。政府の考えが焦っていたか、便乗して目的を果たそうというよこしまな考え方があったか、定かではない。だが、こうした便乗主義の利用は、現政権は実にお得意である、それが今回は裏目に出たというべきだろう。