とおちゃんの映画感想です!!
「マザーウオーター」
評価度★
京都のある町の豆腐店主ハツミ(市川実日子)、バーの経営
者 セツコ(小林聡美) そして喫茶店主のタカコ(小泉今日子)
はなぜかみんな一人暮らしで生計を立てている。
彼らを繋げる年配の一人暮らしの女性マコト(もたいまさこ)
が風呂屋の若旦那の赤ん坊のお守りを引き受けながら三人
の店を客として回ってゆく。マコトを軸とした4人の付き合い関
係が成り立ってゆく。
淡々と流れる映像は実に退屈感を覚える。店先で豆腐を
黙々と食べ、ウイスキーの水割りを淡々と飲む。交わされる退
屈な会話には観る者には何のことか分からない。このような観
客を無視したような意味不明の会話はちょっと問題である。
赤ん坊の世話をめぐって何らかの展開があるでもなく、全体
的に始めもなく終わりもない。強いていえば、のんびりしたムー
ドのみに意味があろうか。マザーウオーターというテーマから
も暗示的な意味があるようだが、直接的には水を介在させた
人間関係かなと思わせるだけでそれ以上の深みもない。何か
重要なメッセージを見落としたかなと、観終わった後に各シー
ンを思い出してみたが何も思いつくものはなかった。
2010年 日本
監督: 松本佳奈
脚本: 白木朋子
音楽: 金子隆博
出演: 小林聡美(セツコ)、 小泉今日子( タカコ)、 加瀬亮( ヤマノハ)、 市川実日子( ハツミ)、 もたいまさこ( マコト)、他
劇場:シネスイッチ銀座
映像:Allcinemaより