”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

米粉用の米はなぜ作られないのか?

2010-06-01 13:35:42 | “農”

今日、地元公民館で3回目の「戸別所得補償制度モデル対策」

出張加入受付が開かれました。

私は農家ではありませんが、

どうしても疑問に思うことがあったので、出掛けて行きました。

前にもブログに書きましたが、この制度は次の二本立てです。

①米戸別所得補償モデル事業

 主食用米10a当たり15,000円を補てんする。

②水田利活用自給力向上事業

 主食用米から他の穀物への転作を支援する。

②のほうですが、米粉用や飼料用の米を作った場合、

10a当たり80,000円が助成されます。

ただし、飼料用の米は単価が低いうえに、乾燥などの経費を考えると

助成金をもらっても赤字になると聞きました。

それでは、米粉用の米の場合はどうでしょう。

農水省もこれだけ米粉を普及させようとしているのに、

米粉用の米を作る人はなぜ増えないのでしょうか?

その理由を農政事務所の方に伺いました。

米粉用の米は、すべて取引先との契約で作られます。

取引先というのは、米粉に加工する設備のある所です。

この設備のあるところが非常に少ない、

県内にも2か所しかないそうです。

つまり米粉用の米を作っても、引き取り手がいないのです。

いくら助成金が高くても、安心して栽培できる仕組みができていないと

米粉用の米はなかなか作られないし、

米粉の値段も高いまま・・・。

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米粉のパンやスイーツは人気がありますが、

家庭で利用されるには、まだまだ時間がかかりそうです。

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