”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

2リットルのポカリスエット

2013-03-02 11:05:36 | お勉強

「地場産品を活用した商品化と地域活性化についての研修会」

に出席させていただきました。

講師は、掛川駅構内にある「これっしか処」バイヤーの

望月和宏先生。

Img_6241

 

 

講演の中でこんなお話をされました。

 

 

部活の練習が終わった時、

大好きな女の子からポカリスエットをもらった。

   ↓

うれしくて、それを飲むことができず、

勉強机の上に置いて、毎日眺めていた。

   ↓

ある日、学校から帰ってみると、

そのポカリスエットがなくなっていた。

   ↓

冷蔵庫を見ると、半分飲みかけのポカリスエットが入っていた。

犯人は、お母さんと妹だった。

   ↓

さすがに悪いことをしたと思ったお母さんは、

翌日、2リットルのポカリスエットを買ってきた。

 

 

その少年にとって大切なのは、

ポカリスエットをガブガブ飲むことではない。

大好きな女の子からもらったポカリスエットだから価値がある。

 

これは、お客様の求めるものを

販売する側がきちんと把握しているのか・・・

という例として挙げたエピソードなのでしょう。

 

 

 

私も、ご縁があって、

昨年から商品開発に関わらせていただいています。

中には、途中で中止になったものもあります。

 

作り手側が作りやすいものと、

お客様が求めるものとは異なることが多く、

そこが一番難しいところだと感じます。

 

 

「どの直売所に行っても、加工品のコーナーに並んでいるのは、

 お餅とクッキーばかりだよね。」

という声をよく聞きます。

もちろん、規格外の農産物を有効利用することは大切ですが、

お客様のニーズを汲み取っていない商品を並べられても、

それは少年にとっての

2リットルのポカリスエットと同じなんだろうなぁ・・・。

 

 

直売所の加工品コーナーを見るたびに

「なんか感動が少ない・・・。」と思っていた理由が

少しわかった気がしました。

 

コメント
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