”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

夏柑糖と昭和の夏

2011-07-04 10:13:51 | お菓子

野菜ソムリエ仲間のまっちゃんから、

京都、老松夏柑糖というお菓子をいただきました。

Img_1737

くりぬいた夏みかんの中に、果汁と寒天を流しこんだ

とても上品なお菓子です。

 

1/4 の大きさに切って、いただきます。

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夏みかん特有のほろ苦さと果汁の爽やかさを

決して邪魔しないシロップの甘味。

ひとつ、ひとつ丁寧に作られていることに

感謝したくなるお味です。

 

この夏柑糖の材料である夏みかんですが、

酸味の少ない改良種、甘夏に移行する農家が増え、

昭和40年代頃から生産量が減少しています。

2005年以降は、統計にすら載らなくなりました。

この夏柑糖は、わずかに残った山口県の萩、和歌山の

一部の農家さんのご努力によって作り続けられています。

 

子供時代の夏のおやつは、

夏みかんの果肉に砂糖をかけ、冷蔵庫で冷やしたものでした。

酸っぱくて、子供には苦手だった夏みかんも、

こうすれば、おやつの時間が待ちどおしくなりました。

おばあちゃんは、私の傍らで

夏みかんに重曹をつけて食べていました。

 

そんな昭和の夏まで思い出させてくれる夏柑糖

まっちゃん、ごちそうさまでした。

コメント (4)
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