昨日の日記に、「核融合エネルギー連合講演会」開催記念のプレイベント、「未来を拓く日本の科学技術と地上の太陽」と題された市民公開講演会のことを記しました
この講演会では3人の専門家とされる人物が話をされたのですが、最初の講演は核融合についてではなく日本のロケット技術についての話でした。講演者は日本のロケット技術において中心的な役割を果たしている三菱重工の宇宙事業本部長氏でありました。
三菱重工はいま、現在の日本の中心的ロケットであり打ち上げの成功率が高いことを誇るH2型ロケットの後継機であるH3型ロケットを開発中であり、2020年には一号機を打ち上げる予定のようです。より信頼性が高い打ち上げコストの安いロケットを造って、衛星打ち上げビジネスで大きな成果を上げることが狙いとのことでありました
GGIはロケットのことなんかミーハー程度の知識しかないのですが、打ち上げの瞬間の映像やエンジンの燃焼試験の様子を撮った映像など、なかなか迫力があり、ただただ日本の技術の高さに感服いたしました。ロケットは最終的に秒速9キロメートルというとんでもないスピードに達するのだそうであります
講演のあと、若干の質疑の時間がありました。二、三、ややマニアックな質問はあったのですが、少々退屈、そこでロケット開発に携わっている技術者に直接質問できる機会なんかめったにありませんので、GGIは以前からとても気になっていることを礼儀正しく質問してみることにいたしました。
「あの~ですねえ、私はロケットのことなんか何にも知らないも同然ですので、様々な映像を見させていただいて、あらためて日本のロケット技術はすごいなあと感心したのですが、ひとつだけどうしてもお聞きしたいことがあるのですが・・・」
「それはですねえ・・・、ご存知だと思いますが数年前に《イプシロン》というロケットの打ち上げに成功していますね。H2型よりは小型のJAXAとIHIエアロスペースが打ち上げた固体燃料のロケットです。イプシロンの打ち上げに成功したとき、韓国のマスコミや中国の政府筋が、イプシロンがミサイルに適した大きさであり、またミサイル発射に適した固形燃料が用いられていることから、イプシロンはミサイルである、あるいはミサイルにすぐ転用できると警戒感を露わにしていたことを私は覚えているのですが、どうなのでせう、ロケットの技術とミサイルの技術は極めて近接した技術ではないかと私は思うのですが、この点について、いかがお考えでせうか?」
「確かに・・・元をただせばミサイル技術からロケット技術が発達を遂げたと言えますから、その意味ではロケットの技術とミサイルの技術は近接したものであると言うことができるでありませう・・・」
意外にまともな答でありました。二次大戦中にドイツ軍がイギリス本土に打ちんだV2ロケットが世界最初のミサイルと言うことができますから、その意味では妥当な答です
「わかりました、そうであるならば、当然ながらロケットのミサイルへの転用という問題が存在しているのではないかと思うのですが、この点については、どのようにお考えでせうか・・・」
「え~・・・私どもが作りますロケットには、ミサイルに転用できないようにする仕組みを施しております」
この答は初耳でありました。ほんとうでありませうか?そのような仕掛けが果たしてほんとに存在しており、実際に用いられているのでありませうか。疑い深いGGIはにわかにこの説明を信じることができませぬ。この説明の真偽のほどは、GGIにはこれ以上何とも確かめようがありませぬ。それに、そのような仕掛けがあるとしても、その仕掛けを外してしまえば簡単に・・・
礼儀正しきGGIは、あるいは優柔不断なるGGIは、これ以上突っ込んで質問しても、若干あるいはかなりややこしい話になり、正直な答えが得るのは簡単ではなさそうに思われましたので、大変重要な問題であるのですが、これ以上の質問は遠慮してしまいました・・・
「それに、ミサイルの場合は大気圏への再突入の技術が必要です。目標地点に到達するまで、ミサイルの本体も弾頭も、猛烈なスピードでの落下の衝撃などに耐えるものでなければなりません。私どもはそのような大気圏への再突入の技術は持っておりません・・・・」
う~ん・・・果たしてそうかなあな・・・そうかもしれないけれど、あの優秀なる小惑星探査機「はやぶさ2号」はいずれに大気圏に再突入して地上で回収されることになっているだから、大気圏再突入の基礎的な技術ぐらいあるのじゃないかなあ・・・
いずれにしましてもロケット技術というものは諸刃の剣、ロケット技術とミサイル技術は髪一重・・・その気になればミサイルへの道はそう遠くはない・・・というのがGGIの偽らざる感想です・・・
今日の写真はH3型ロケットの完成予想図です。よろしければクリックしてご覧くださいませ。
なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・・
グッドナイト・グッドラック!
この講演会では3人の専門家とされる人物が話をされたのですが、最初の講演は核融合についてではなく日本のロケット技術についての話でした。講演者は日本のロケット技術において中心的な役割を果たしている三菱重工の宇宙事業本部長氏でありました。
三菱重工はいま、現在の日本の中心的ロケットであり打ち上げの成功率が高いことを誇るH2型ロケットの後継機であるH3型ロケットを開発中であり、2020年には一号機を打ち上げる予定のようです。より信頼性が高い打ち上げコストの安いロケットを造って、衛星打ち上げビジネスで大きな成果を上げることが狙いとのことでありました
GGIはロケットのことなんかミーハー程度の知識しかないのですが、打ち上げの瞬間の映像やエンジンの燃焼試験の様子を撮った映像など、なかなか迫力があり、ただただ日本の技術の高さに感服いたしました。ロケットは最終的に秒速9キロメートルというとんでもないスピードに達するのだそうであります
講演のあと、若干の質疑の時間がありました。二、三、ややマニアックな質問はあったのですが、少々退屈、そこでロケット開発に携わっている技術者に直接質問できる機会なんかめったにありませんので、GGIは以前からとても気になっていることを礼儀正しく質問してみることにいたしました。
「あの~ですねえ、私はロケットのことなんか何にも知らないも同然ですので、様々な映像を見させていただいて、あらためて日本のロケット技術はすごいなあと感心したのですが、ひとつだけどうしてもお聞きしたいことがあるのですが・・・」
「それはですねえ・・・、ご存知だと思いますが数年前に《イプシロン》というロケットの打ち上げに成功していますね。H2型よりは小型のJAXAとIHIエアロスペースが打ち上げた固体燃料のロケットです。イプシロンの打ち上げに成功したとき、韓国のマスコミや中国の政府筋が、イプシロンがミサイルに適した大きさであり、またミサイル発射に適した固形燃料が用いられていることから、イプシロンはミサイルである、あるいはミサイルにすぐ転用できると警戒感を露わにしていたことを私は覚えているのですが、どうなのでせう、ロケットの技術とミサイルの技術は極めて近接した技術ではないかと私は思うのですが、この点について、いかがお考えでせうか?」
「確かに・・・元をただせばミサイル技術からロケット技術が発達を遂げたと言えますから、その意味ではロケットの技術とミサイルの技術は近接したものであると言うことができるでありませう・・・」
意外にまともな答でありました。二次大戦中にドイツ軍がイギリス本土に打ちんだV2ロケットが世界最初のミサイルと言うことができますから、その意味では妥当な答です
「わかりました、そうであるならば、当然ながらロケットのミサイルへの転用という問題が存在しているのではないかと思うのですが、この点については、どのようにお考えでせうか・・・」
「え~・・・私どもが作りますロケットには、ミサイルに転用できないようにする仕組みを施しております」
この答は初耳でありました。ほんとうでありませうか?そのような仕掛けが果たしてほんとに存在しており、実際に用いられているのでありませうか。疑い深いGGIはにわかにこの説明を信じることができませぬ。この説明の真偽のほどは、GGIにはこれ以上何とも確かめようがありませぬ。それに、そのような仕掛けがあるとしても、その仕掛けを外してしまえば簡単に・・・
礼儀正しきGGIは、あるいは優柔不断なるGGIは、これ以上突っ込んで質問しても、若干あるいはかなりややこしい話になり、正直な答えが得るのは簡単ではなさそうに思われましたので、大変重要な問題であるのですが、これ以上の質問は遠慮してしまいました・・・
「それに、ミサイルの場合は大気圏への再突入の技術が必要です。目標地点に到達するまで、ミサイルの本体も弾頭も、猛烈なスピードでの落下の衝撃などに耐えるものでなければなりません。私どもはそのような大気圏への再突入の技術は持っておりません・・・・」
う~ん・・・果たしてそうかなあな・・・そうかもしれないけれど、あの優秀なる小惑星探査機「はやぶさ2号」はいずれに大気圏に再突入して地上で回収されることになっているだから、大気圏再突入の基礎的な技術ぐらいあるのじゃないかなあ・・・
いずれにしましてもロケット技術というものは諸刃の剣、ロケット技術とミサイル技術は髪一重・・・その気になればミサイルへの道はそう遠くはない・・・というのがGGIの偽らざる感想です・・・
今日の写真はH3型ロケットの完成予想図です。よろしければクリックしてご覧くださいませ。
なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・・
グッドナイト・グッドラック!