UGUG・GGIのかしこばか日記 

びわ湖畔を彷徨する独居性誇大妄想性イチャモン性前期高齢者の独白

順調やぞ、と云われてもなあ・・・・

2016-11-19 01:48:51 | 日記

青天の霹靂さんが、もうこのへんで堪忍してやろうと思ったのでせうか、なんとなくゼンソクの波は後退しつつあります

でも、発作が出るたびに、危機を乗り切るために体力をかなり消耗するようです。昨夜はよく寝られたのですが、それでもなんだか体が重く気分がシャキッといたしませぬ。

お昼前、お茶をすすりながら、秋の陽がサンサンと降り注ぐガーデンを眺めておりましたら、先日、《ためしてガッテン》なる番組で、長いあいだ重力のない宇宙にいると筋肉が弱ってしまって地球に帰還した直後はあることさえできない、地上で暮らしていても長時間椅子に座ったままでいると筋肉が弱ります、30分に1回は立ち上がるようにしませう、などと言っていたことをGGIは思い出しました。

そうや、このままぼお~と蟄居していたら体にも精神にもよくなさそうや、近くのスーパーに行くのに、すこし遠回りをしてお寺の裏の公園、桜紅葉でもみていこう、と思い至りました。

近くのお寺というのはGGIの学校時代の1年先輩、温厚なる人物が住職さんをしている真宗大谷派のお寺です。

お寺の門にさしかかりましたら、門のわきの掲示板に墨で元気よく何やら有難きことが書いてあると思われる紙が貼ってあります。

《愚痴は出る

 そやけど これも

 「生老病死」

 生きている姿や

 順調やぞ》

ハッハーであります。この貼り紙を目にして、GGI思わず頭をさげてしまいました。GGI、みかけによらず(あるいは見かけどおりの)単細胞でありますので、お寺の前に掲示されているこの種の警句ともうしますか説教ともうしますか、この種の有難きセリフにはよわく、一瞬「御説御もっとも」と思い込んでしまうのであります。

でもなあ、そやなあ、ゼンソクは出る、これも生老病死や、確かになあ、これも生きている姿や、そやけどなあ、順調やなんて無責任にこと言うてくれるなよ~、などと若干の愚痴をこぼしながら裏に回り、お寺の駐車場の前を通りかかりました

そうしましたら、停まっていた車のなかから、黒いショールを身にまとい、黒いブーツでシャキッときめた婦人が降りてきました。髪は白く六十前後でありませうか

なななかのオシュレさんやなあと思って何となく眺めておりましたら、この婦人、GGIのほうを向いてニッコリ笑い、のたまひました

「珍しいところお出会いしますね、今日はお散歩ですか?」

あまりお澄ましでしたのでGGI最初は分からなかってのですが、よく見ました今日の目的地たる近くのスーパーさんのレジの店員さんでありました

「なんや誰かと思ったら、あなたてしたか!いったいどこのレディかと思うてしもうた・・・」

「あっはっは、夜目遠目や、お気の毒さま、もうレディという年でありません。これから仕事です、午後4時から9時まで。なにか少しふらついていはるみたいやけど、大丈夫ですか?」

「いや、ゼンソクの発作でカクカクシカジカ、やっとよくなってきたので少し散歩、でもアホな話なんかで笑い過ぎるとすぐに発作がでるんや、だから笑わさんといてくだい」

「笑ったらあかんなんて、難儀な病気やなあ。またあとでお会いしませう」と言ってこの元気オバサン、従業員用の出入口へと去っていきました。

スーパーへ行きましても食欲がないせいか、なにも欲しいものはありませぬ。しかし日頃の習慣に引きずられて、何とか買い物をすませました。

庵に帰りつき、郵便受けから夕刊や郵便物を取りだしましたら、ヘンなものが一通まじっております

差出人は「大槻警察署」、エッ!オレは警察なんかに何の用事もないぞ、うっかり封を切ったらロクでもないことになりかねない、と思い、これは当面封を切らずに放置しておこうと思っていましたところへ、某某知人がひょっこりやってきました。

「おい、警察からヘンなものが来た、どうしらええと思う」

先年、県警本部の建築工事はムダづかいだと工事差し止め訴訟を起こしたことがあるこの知人曰く

「オレはとっくに身元がばれているから、どうということないけど。そやけどGGIはいつか大津署の所長に実名で手紙だしたことがあるやろ。だから身元はばれているな。ほら、この手紙、住所が正しく書いてあるやないか」

「あのときはなあ、知り合いの牧師さnが、であい頭に殴った、殴ってないというケチな事件で十日も二〇日も警察の留置所にほりこんでおくのは人権侵害の疑い濃厚、直ちに釈放せよと書いておいた。毎日新聞がこのケチな事件を実名報道したので、アホか、こんな事件、実名報道せなあかんアカン理由なんてどこにもないやろうと支局長にねじ込んでやったら、続報では実名を削除していたんや」

「GGIよ、まあ、これ配達証明つきでもないし、ただの郵便物や、診ずにほっておいてもどうということないやろ。逮捕状を郵送してくることなんかないから、そう心配するな」

などなど、そのあと、あれこれ手術経験や検査経験の豊富なこの知人と病気談義をしばらく、「それで今日は何の用事や?」

「あっ、肝心の用事わすれてた、あのなあGGI、サンダースさんの本持っていたやろ」

「あるある、サンダンダースの自伝や、どこかそのへんに置いてあるはずやから自分で探してくれ」

知人は床に取ら場っている本のたまり場からサンダースの自伝を見つけ出し、ついでのGGIがこの知人から借りていた本も見つけ出し、満足して帰っていきました

ヘンな一日でありましたが元気が少し戻ってまいりました

今日の写真をお寺の貼り紙を撮ったものです。よろしければクリックしてご覧になり、しかとお考えになってくださいませ。

グッドナイト・グッドラック!