UGUG・GGIのかしこばか日記 

びわ湖畔を彷徨する独居性誇大妄想性イチャモン性前期高齢者の独白

往年の牛若丸曰く、今日は用心して地道をそろそろ走って帰ります

2016-11-03 01:11:52 | 日記

昨日は朝からとてもよい天気でした

まだパジャマでうろうろしていましたら玄関に人の気配、誰かなあと思ったら、若き頃は牛若丸の如く身が軽かった元大工のゴローさんです、肺の持病があり、ちょとしたことで呼吸困難に陥ったりするのに、いつものように酸素ボンベなしでオートバイに乗って姿を現しました。

GGIさん、おはようさん、柿をもらいにきました」

「お元気そうです、今日は帽子なんかかぶって、どうしたんですか?」

「いやあ。散髪にいったばかりで頭が寒いので・・・」

「ところで、奥さん、大丈夫?」

「おおきに、数日前に無事退院、でも食べる物にまだ制限があって・・」

先日柿をとりにみえたときは、奥さんが胃がんの手術を受けてまだ入院中でしたのですこし元気がなく、あまり柿を取らずに帰ってしまったのですが、今日はとても元気そうで一安心です。

「ゴローさん、来年は90になるのやから、そろそろ年を自覚して、もう柿の木に登って取るのは止めといてなあ・・・ゴローさんが柿の木から落ちて死んでしまったら、もう柿もらってくれる人がいなくなるからGGIが困るんや」

「わかりました、そういう恥ずかしい死に方をしてGGIさんに迷惑かけても悪いしなあ、でも脚立があったでしょう、脚立ならだいじょうぶ」

というわけで、ゴローさん、脚立に登って、せっせと柿の実をとりはじめました。十月には賢妹がやってきて、どっさりとって宅急便で持ち帰りました。そのあとにゴローさんが一度か二度とりにきたのですが、まだまだわんさか実がなっております

三本ある柿の木、一本は甘柿、もう一本は若干甘いけれども渋柿、残りの一本はようやく柿八年と少々いう新人です

ゴローさん、たくさんもいで、お米の袋とポリ袋にいっぱいに詰めこんで、ご満悦でありました。渋柿は干柿にするのです。オートバイの前と足もとに積んで帰るのです

「ゴローさん、今日は柿満載だから、気をつけて帰ってくださいね」

「そうや、途中で転んだりして、柿の実が道に散らばったりしたらエライことやから、今日は湖岸の大通りではなく地道(旧東海道筋)をそろそろ走って帰ることにします」

ゴローさん、ほんとうに、かつて柿を取りに来て転んでしまって、危うく大怪我をしそうになったことがあるのです。

もう十年以上も前のことだったでせうか、わがガーデンの柿を取ろうと古いバイクに乗って大通りではなく脇道から現れ、もう柿の実なっているかなあと柿の木を見上げて走っていましたら、電柱かなにかにバイクがひっかり、あっという間に転倒・・・

「あのときはびっくりした・・・気がついたら、空中に放り出されていて、地面が下の方に見えるのや、あっ、これはいかん、このまま頭から落ちたら大怪我する、一巻の終わりや思うて、いそいで空中で宙返り、うまいこと足から落ちたので、たいした怪我せずにすんだんや」

さすが往年の牛若丸であります!たしかにたいした怪我ではなく、肘と手首を痛めただけでありました、と思っていたのですが、後日、ゴローさん曰く

「あのとき、地面に放り出されてから立ち上がったら左の手首がえらい痛いんや、それで右手で左の手首をすこし回してみたら、どこまでもグルグル回るんや、アッレー?!ですよ、あわてました・・・・」

また転んでしまったという電話も今のところありませんので、無事帰り着いたのでありませう

今日の写真はゴローさんお持ち帰りの、わがガーデンの豊かなる実りの秋を撮ったものです。よろしければ、クリックしてご覧になり、いくつでもお好きなだけ秋の味覚をご賞味くださいませ

グッドナイト・グッドラック!

コメント
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