UGUG・GGIのかしこばか日記 

びわ湖畔を彷徨する独居性誇大妄想性イチャモン性前期高齢者の独白

壁はすでに築かれていたんだ・・・・

2016-11-09 01:29:21 | 日記

米国の大統領選、トランプ氏がいろいろお騒がせであります。

その一つは、自分が大統領になったら、メキシコから人々が不法入国するのを防ぐために、メキシコ・米国の国境に壁を築くと広言していることです。

壁といえば、一昨日の深夜、NHKBS1が、1961年夏に東西ベルリンを隔てるベルリンの壁が突如建設された前後の様子を題材にしたドキュメンタリーを放映していました。この番組によれば、当時東ベルリンと西ベルリンの境界を越えて、地下鉄や道路などが通じていたのですが、東ドイツの当局は軍などを総動員して一夜のうちに東西ベルリンの間に有刺鉄線は張り巡らて東西を完全に分断、そのあとコンクリートなどで壁を築いたとのことでした。しかし、結局は、1989年にこの壁は崩壊することになります。

このドキュメントを見ながらGGI、あのトランプさん、メキシコとの国境に壁を築くと息巻いているけれど、いったいどのような壁を実際に建設するつもりなのかなあ、などと何となく考えおりましたら、なんと昨日10月8日の朝日新聞朝刊にメキシコ・米国の国境にすでに築かれている壁のことが写真入りで報じられいました。GGI、この偶然にちょっぴり驚いてしまいました。

今日の写真は、この記事と記事に添えられていた写真を撮ったものです。見にくいので思いっきり拡大してご覧くださいませ。

記事によりますと、何と、一部ではありますが、すでに国境の壁は築かれているのです。両国間の国境は約3200キロあるのですが、そのうちの約3分の1には既に金属製の柵や壁が設けらているとのことです。

記事に添えられているメキシコ側から撮られた写真には、ティアナという海岸近くの国境に築かれている壁の様子が示されています。ここでは高さ5メートルの柵超しに会話を交わすことが許されており、そのため両国の間を自由に行き来することができないメキシコ人たちの再会の場になっているとのことです。

このような壁がすでに国境の約1000キロにわたり築かれていることを考えますと、トランプ氏の考え、何を馬鹿なこと言っているのだと簡単に一蹴するわけにはいかないのではないか、などとGGIは思ったりいたします。

トランプ氏はこの記事の写真に写っているような壁を築くつもりなのでありませう・・・

しかしながら、トランプ氏よ、そのような愚かなことはお止めなさい。ベルリンの壁のことを考えればお分かりになるはずです。壁は築いても、いずれの人々の力により崩壊することになるのです。

などと、トランプ氏に説教めいたことを申したが、ひるがえって日本のことを考えますと、大きなことは言えませぬ

幸か不幸か、日本は島国でありますので壁を築く必要はありませぬ、そのうえ、日本には世界に冠たる法律の壁があります。すなわち世界に誇る厳重なる出入国管理法、世界一突破することが困難であるところの難民認定制度の壁です。

この世界一厳しい難民認定制度のために、昨年は7600人あまりの人々が難民申請を行ったのですが、難民として認定されたのはわずか27人に過ぎませぬ。欧米その他の諸国の難民受け入れ数にくらべれば、日本の難民受け入れ数はゼロに等しいと言わざるを得ません

日本は世界一の壁をすでに築いているのです。日本政府は、アベ君は、今後もこの強固なる壁を維持しようと努めることでありませう・・・

グッドナイト・グッドラック!