先日の日記に、電話で風邪を移されてしまったので、早く治すために急いで知人二人に電話で風邪のバイキンを移してやったと記しました。
昨日、GGIは先日のこの作戦の成果を確かめるべく知人二人に電話をいたしまた。
「もしもしA君?先日はたいして用事もないのに忙しいときに電話してゴメン、ところで君、元気か?元気ではないはずやけど・・・」
「いきなりヘンなこと言うなよ、元気や、元気も元気、いったいそんなこときいたりして、GGIはどうしたんや、何かあったのか?」
「いや、そういうわけやないけど・・・あのなあ、ヘンなこときくけど、あのとき、電話したあと、君は風邪をひかなかったか?」
「いや、そんなことまったく・・・GGIよ、今日はオマエ、なんかヘンやぞ」
「あのなあ、実はカクカクシカジカやったから、風邪を早く誰かに移してやろうと思って君に電話したんや、だから君は風邪をひいているはずなんや」
「GGIよ、ヒトに移したら早う治るなんていうのは、まったくのデタラメや、おまえ寄る年波の敗けてオツム・クルクルパー症候群になったのと違うか?来年は風邪なんかよりしっかりクルクルバーのほうを直してから電話してくれ、じゃあ電話切るぞ」
電話を切ってから、おかしいなあ、オレが電話で移されたのだから、そんなはずはないけどなあと思って、今度は二人目の知人に電話してみました
「もしもしBクンですか、いきなりヘンなこときくけど、先日オレからの電話を切ってからすぐに風邪をひかなかった?」
「これはいきなりヘンな質問ですね、ひいたりしませんでしたよ、いったいどうしたんですか?」
「あのねえ、実はカクカクシカジカで、君に電話で移して早く治そうと思い、先日電話したんや、だから君は風邪にかかっているはずなのや・・・」
「はは~ん、事情をよくわかりました。それは残念でしたね。ところであのときGGIさんは何で電話されましたか?固定電話だったですか、それとも携帯でしたか?」
「え~、この頃は携帯、ひと月1500円でかけ放題をたいていは利用してるから携帯やったけど・・・それが何か?」
「あっそうでしたか、それはイケマセン、携帯で風邪をヒトに移すことは私の研究によればまったく不可能とは申しませんが事実上不可能です」
「えっ、そうなの!それは知らんかったなあ」
「確かに風邪は意図的に誰かヒトに移したほうが早くなおります、でも携帯電話ではムリです、その場合は固定電話でないといけません。GGIが電話で南国パラダイス生活の御友人から風邪を移さたとき、電話は固定電話だったでしょう?」
「たしかに、そういえばそうだったけれど・・・」
「GGIさん、固定電話であれば電話線がありますよね、電話線があるからこそ電話で風邪のバイキン君を相手に送り込むことができるのです。意図的に強い咳をしてバイキン君を受話器から電話線に送り込むのです。そうしますとバイキン君は電話線を伝って相手の耳元に到達し受話器から飛び出て相手の鼻や口から体内に飛び込むのです」
「なるほどなあ、では携帯の場合は?」
「携帯というのは電線でなく電波を使っているでしょう。携帯では理論的にはまったく不可能とはいえないのですが、私の研究では事実上はほとんど不可能といってもよいのです。なせなら、バイキンを移す媒体が電話線のようなクローズドな構造のものが最適だからなのです。電波のような一端飛び出したら空中に広く拡散してしまうような媒体では、バイキン君までも広く空中に拡散してしまいます。したがって目的とした相手にバイキン君が到達する確率は無限に小さいと言っていいのです。だから携帯で目的とした人物に自分の風邪を移すのはまずムリであると考えてください」
「なるほどなあ・・・君はむかしから頭脳明晰やけど、理論整然とした説明、さすがやなあ、ところで《私の研究によれば》と言っていたけど、いったい今何を研究してるの?」
「まあ他人にいうほどのことではありませんが、いまGGIさんが話題にしたことに関連したことです、《電話機・スマホなどの電波を媒体とした通信機器を利用した細菌類・化学物質などの効果的な拡散方法に関する基礎的かつ実際的研究》といったものです」
「具体的にはどういう研究なの」
「さっき携帯などの電波を媒体とする通信機器類ではバイキン君などを特定の人物に移動させることは空中にバイキン君が拡散するから事実上不可能とと申しましたが、この事実を逆手に取った研究です」
「逆手にとるって?」
「電波を媒体とした通信機器、つまり携帯やスマホの類を利用して微生物などを広く拡散させることです。そのようなこれまでにないブレークスルーと言うべき革新的技術を開発・確立することが目的です」
「それで、その技術が実現すればどんなことが可能になるの」
「用途は無限です、一瞬のうちに人間の病気を治すのに有効な抗生物質の元である細菌クンを広範に拡散させることにより多数の人々を病気から守ることができます。また世界各地の戦場などにおいて強力なSSM菌などを一瞬のうちに広範に拡散させることにより短時間で世界に平和をもたらすことができます、SSM菌というのは私が目下開発中の「戦意喪失菌」のことです。あるいは媚薬の元となる物質を一瞬のうちに広範に拡散させることにより、GGIさんは瞬時にして植木等さんを超える世界一のもて男になることができます」
「すごいなあ、これはノーベル賞ものやなあ!」
「ノーベル賞でもいいのですが、あの賞は多額の賞金がついていたり、妙に仰々しくて、あれこれ俗ッぽ過ぎる気配が濃厚ですので敬遠したいと考えています、ですから来年のイグ・ノーベル賞に応募することを考えているのです。今年のイグ・ノーベル賞受賞者の一人は日本人でしたが、その方は大阪の開業医さんであり、好きな異性と30分間キスしていればアレルギー性アトピーの症状が大幅に改善することを発見したのです、まことに愛に満ち満ちた偉大な研究です、わたしも頑張りたいと思います」
「君はほんまにエライなあ・・・」
今日の写真はGGIの知人の研究内容を知って驚いている琵琶湖の固有種であるところのガマガエル君の一種を行ったものです。よろしければクリックしてご覧くださいませ
グッドナイト・グッドラック!