透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

「鉄道技術の日本史」

2016-01-02 | A 読書日記



■ 昨年の12月から読んでいた『鉄道技術の日本史』 小島英俊/中公新書 を読み終えた。

明治初期に始まった日本の鉄道技術史を第1章の「線路を敷かねば汽車は走れない」から最終、第11章の「鉄道立国・日本」までに詳しく紹介している。

**線路が部分開通し、輸入車両も揃ったところで、列車の試運転が開始される。運転はすべて外国人が当たり、日本人は火夫(機関助手)として乗務した。彼らは石炭をくべながら、一生懸命、機関士の操作を観察したため、ほどなく日本人火夫の中から優秀な者が、試験を経て機関士に登用されるようになった。**(8頁)

**戦後はアジアやアフリカ、北南米と輸出地域を拡大している。高付加価値車両の製造に特化した今、アメリカはもちろん、ついに鉄道技術の本場ヨーロッパへも乗り込んだ。**(228頁)

この間、百数十年。多岐にわたる日本の鉄道技術が次第にレベルアップしていく状況がよく分かる。

既に何回も書いているが、中公新書は総じて中身が濃い。この本も例外ではなかった。


 


あけましておめでとうございます

2016-01-01 | A 読書日記



 『ある日、カルカッタ』 俵 万智/新潮文庫
 『剣』 三島由紀夫/講談社文庫
 『卍(まんじ)』 谷崎潤一郎/新潮文庫
 『縛られた巨人 南方熊楠の生涯』 神坂次郎/新潮文庫
 『寺田寅彦随筆集』 小宮豊隆編/岩波文庫

 『思い出す事など』 夏目漱石/岩波文庫
 『メランコリア』 村上 龍/集英社文庫
で 『デザインの20世紀』 柏木 博/NHKブックス
 『塔と仏堂の旅』 山岸常人/朝日選書
 『失われた黄金都市』 マイクル・クライトン/ハヤカワ文庫

 『業火』 パトリシア・コーンウェル/講談社文庫
 『The Greatest Treasure』 Arcadio Lobato/bohem press
 『イスタンブールから船に乗って』 澁澤幸子/新潮文庫
 『マザーネイチャーズ・トーク』 立花 隆/新潮文庫
 『スフィンクス』 ロビン・クック/ハヤカワ文庫


本のタイトルによる新年の挨拶は9回目です。
本年もなんとかできました。
旧年中は拙ブログを閲覧いただき、ありがとうございました。
皆さんに良いことがたくさんありますように。
本年もよろしくお願い致します。 

2016年1月1日  U1