透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

― 半鐘叩き装置付きの火の見櫓

2016-01-02 | A 火の見櫓っておもしろい



■ 善光寺の参道、仁王門脇に立っている火の見櫓を望遠する。半鐘のところをよく見ると、何かある!



これは地上で操作する半鐘叩き装置、火の見櫓に登ることなく半鐘を叩くことができる。



細いワイヤーが脚元に設置されたハードケースまで伸びている。



いたずら防止のために設置したと思われるケースをもちろん勝手に開けてみるわけにはいかない。この中にワイヤーを引くリングが入っているのだろう。いつ設置されたんだろう・・・。2014年5月に撮った写真には写っていない。





武井神社の狛犬

2016-01-02 | C 狛犬



 今年もまた善光寺へ初詣に行ってきた。長野駅からバスで向かう。バスの窓から鳥居が見えたので、そのまま注視していると鳥居の正面から狛犬も見えた。

ここは長野市東町の武井神社。鳥居脇の案内板を見て御祭神は健御名方神だと知る。大国主神の御子神で、長野県内にはこの神様を祀ってある神社が少なくない。





御柱を寅と申の年にしているということだから、諏訪大社と同じだ。拝殿は新しい。4、5年前に建て替えられたばかり。



欅の虹梁などは前の古い拝殿のものを再使用しているようだ。





大正15年5月の建設と分かるが、狛犬だと新しい部類になるだろう。姿・形は整っているがあまり個性的とは思われない。



拝殿後方に回って本殿を見たが、本殿も改修されていた。

今年で11回目の善光寺初詣となるが、同日に神社参拝をしたのは今年が初めて。


 


「鉄道技術の日本史」

2016-01-02 | A 読書日記



■ 昨年の12月から読んでいた『鉄道技術の日本史』 小島英俊/中公新書 を読み終えた。

明治初期に始まった日本の鉄道技術史を第1章の「線路を敷かねば汽車は走れない」から最終、第11章の「鉄道立国・日本」までに詳しく紹介している。

**線路が部分開通し、輸入車両も揃ったところで、列車の試運転が開始される。運転はすべて外国人が当たり、日本人は火夫(機関助手)として乗務した。彼らは石炭をくべながら、一生懸命、機関士の操作を観察したため、ほどなく日本人火夫の中から優秀な者が、試験を経て機関士に登用されるようになった。**(8頁)

**戦後はアジアやアフリカ、北南米と輸出地域を拡大している。高付加価値車両の製造に特化した今、アメリカはもちろん、ついに鉄道技術の本場ヨーロッパへも乗り込んだ。**(228頁)

この間、百数十年。多岐にわたる日本の鉄道技術が次第にレベルアップしていく状況がよく分かる。

既に何回も書いているが、中公新書は総じて中身が濃い。この本も例外ではなかった。