■ 1月に読んだ本は以下の3冊。
『鉄道技術の日本史』 小島英俊/中公新書
明治政府が鉄道敷設を決定した1869年(明治2年)から日本の鉄道の歴史が始まった。2012年、ロンドン・オリンピックで日本製の電車がセントパンクラス駅とメイン・スタジアム間を結びシャトル・サービスを行った。この間約140年。
「鉄道史」をライフワークとする著者・小島英俊氏が日本の鉄道技術の歴史を綿密な調査を基に詳細に記述・紹介している。
日本の鉄道技術の進歩は感動的ですらある。
『東と西の語る日本の歴史』 網野善彦/講談社学術文庫
西の海と船 東の弓と馬
「海族的武者」と西日本 「弓射騎兵型武者」と東日本
年貢―東の絹布、西の米
東の畑作、西の水田
東の豪族的武士と西の中小武士
西の「職能国家」と東の「主従制的国家」
生活や文化の「東と西の差異」という視点・視座から捉える日本史像。
『神と自然の景観論 信仰環境を読む』 野本寛一/講談社学術文庫
日本人が神域感を抱いてきた様々な景観。その変貌・荒廃は日本人の心の反映。
2月、『神々の明治維新 ―神仏分離と廃仏毀釈』 安丸良夫/岩波新書 を読み終えたら宇江佐真理の作品を読み始めよう。