■ 早起きして夜明けの空を観賞(前稿)。それから松本市奈川(旧奈川村)まで出かけて火の見櫓巡りをしてきた。
1 田ノ萱
まわりを山で囲まれたこの集落に朝日が射すのは遅い。細身の火の見櫓が地区の集会施設の隣に立っていた。見張り台の大きさに比べて屋根が小さい。梯子の段数と1段の高さを調べて見張り台の床までの高さが約9メートルであることが分かった。 330
反対方向から見る
櫓の中間にも半鐘が吊るされている。
2 金原 331
簡便な構造の火の見櫓
3 大平 332
金原と同様の型(タイプ)の火の見櫓 かなり錆ている。
4 坂ノ曽 333
櫓が、いや梯子がアングル材(等辺山形鋼)のみでできているシンプルな火の見梯子。火の見梯子ってなんだかしっくりこない。便宜的にこれも火の見櫓としておこう。高さは約3メートル。
5 寄合度 334
モーターサイレンが設置されているからもう半鐘の音を聞く機会はないのかもしれない。山峡に半鐘の音はよく響いただろうに・・・。集落内の生活道路沿いに立っていて、幹線道路からはこの時期木の陰になって目立たない。辛うじて我がヤグラセンサーが反応した。よかった。
6 保平 335
ブレースがすっきりしているのはパイプ式タンバックルを使っているから。パイプ式ターンバックルが火の見櫓に使用されるのは珍しい。いや、極めて珍しいと言っていい。これは比較的新しい火の見櫓だろう。
7 神谷 336
この火の見櫓も幹線道路からは見えにくいところに立っていて、危うく見逃すところだった。感度良好なヤグラセンサーに助けられた。
見慣れた火の見櫓とは違う。どこが違うんだろう・・・。見張り台が4隅の柱の中に収まっている。それから屋根。軒の出がほとんどない。それから形が10角錐! 10角錘の屋根を見るのはおそらく初めてだと思う。
10角錘の屋根
参考:12角錘の屋根 松本市惣社の火の見櫓
8 古宿 337
見張り台は何角形か数えることができない程の多角形。これも珍しい。
この夏休みに火の見櫓巡りが2回できた。満足、満足。
奈川に行かれたのですね。タワー型からハシゴまで、小さな村でもバリエーションがあって楽しいです。7の神谷地区は現場通いのルートから外れていたせいか、うっかり見逃していました。また今度鑑賞してこようと思います。
ようやく奈川の火の見櫓巡りが実現しました。
7の神谷地区の火の見櫓は私も危うく見逃すところでした。
また紅葉の季節に行ってみようと思います。