透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

再読したい本

2010-03-18 | A 読書日記
 このところ春うららな日だな、と思っていると翌日は冬に逆戻りといった状態が続く。♪一歩進んで二歩さがる~っ、ではいつまでたっても春にならない。二歩進んで一歩さがる、といったところだろうか・・・。

この頃ようやく小説を読もうという気持ち、小説モードになってきた。

タイトルに「春」のつく小説やエッセイということで三島由紀夫の『永すぎた春』を再読した。三島作品には他にも春がつく小説があったな、とずっと気になっていたが、ふと思い出した。『豊饒の海』の第1巻は「春の雪」だった。手元にある新潮文庫は昭和52(1977)年発行、随分昔に読んだ小説だ。

『豊饒の海』は三島由紀夫のライフワークの長編だが、もう全4巻通読する気力はない・・・。『金閣寺』は新潮文庫で約250頁(昭和44年18刷)、これなら再読できそうだが活字が小さくて老人力がついてきた身にはつらい・・・。新たに買い求めた方がよさそうだ。

樋口一葉が紙幣の肖像に採用された年に『にごりえ』や『たけくらべ』、『十三夜』などを新潮文庫で読んだ。『たけくらべ』のすーっと余韻を残して終るラストが印象的だった。60頁に満たない短編、再読できそうだ。擬古文は苦手だが・・・。

北杜夫の『木精(こだま)』は記録では4回読んでいるが、この小説は何回でも読みたい。ただし春はこの小説にふさわしい季節ではないかもしれない。晩秋から初冬に読むのがいいと思う、それも夜中に。

あとは・・・、山本有三の『波』。中学生のときに図書館で借りて読んだという記憶があるがストーリーは全く覚えていない。

読書の春になった。


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