黎明の廃人日記

最近はやや更新が途切れがち、斜めに流し読み。
貴方にも私にも人生の役には立ちません。

白鯨

2005年08月19日 20時42分19秒 | Weblog
8月19日分の日記という事で。

 さすがに連休も最後の三日間となると、暇です。やること無いっちゅーねん。そんな状態になるもんだから、あんまり暇なので「ビートたけしのやってはいけない!」なんてネタ番組見たりしていますが。変な番組やってんな~とか、ぼんやり眺めながら思います。冷凍したコロッケを揚げてはいけないとか、瓶ビールを冷凍してはいけないとか、まあちょっと条件的には特殊な所もありますが、爆発するのねぇ……。ちなみに、前者は冷凍庫で霜がついたまま揚げると油の底に溶けた霜が水として沈み、水蒸気爆発を起こすって~ことだそうです。見事に油が鍋から吹っ飛ぶ吹っ飛ぶ、あれは危ない。
 まあ、後者の瓶ビール爆発に関してはそう頻繁に起こるんだかどうだかは分かりませんが、ちとガラス瓶のような貧弱な外装の物で冷凍するというのは確かに若干の不安がある所ではあります。この辺の番組で取り上げる「危険」というやつは、百パーセント必ず起こるというものではないですし、まあ番組の演出上、過剰に煽っている所があるのは当然という所。ただ、それでも特定条件の元では充分起こり得る事ではある訳で、ちとぞっとしない話です。とは言え、こういうのよりは、例えば猫をチンとか、乾燥機に……とかいう何だか半ば都市伝説的な代物の方が不気味ではあります。いや、実際やったらイカンですよ?
 で、番組を見ていたら、うわ~もの凄いアホ実験が……。蚊を千匹放した空間に三分間滞在、蚊に刺されやすい人、刺されにくい人を比べてみようという実験。か、蚊が、蚊が千匹……見てるだけでも全身かきむしりたくなります。え~、なお、蚊は汗の臭いを嗅ぎ付けて血を吸う対象を選ぶのだそうな。従って、汗っかきの人ほど刺されやすいということになります。が、蚊は柑橘類の匂いを嫌うので、そこいら辺を利用してみると良いのかも。つーても、柑橘類の汁を全身塗りたくっていたらベタベタしてしょうがないような気はしますが。
 ちなみに、私自身の経験談ですが。蚊を避けるのであれば、蚊帳(かや)を吊るのが一番単純で確実です。冷房の風が直接吹き付けてくるのも蚊帳で防ぐことが出来ますし、殺虫剤を使う訳でもないのでからだに害が出ることも無し。まさに日本の心にして、とっても安全で健康的な害虫対策になります。ただまあ、蚊帳を張っている間に、蚊帳の内側に蚊が入り込んでしまっていてはお話にならないので、その辺は気を付けましょう。しかしまあ、蚊ってもんは、結構あちこちからいつのまにやら入り込んでくるもので、夜中に耳元を飛び回られるとうざったいことこの上ない訳で。夏の定番っちゃ定番ですが、はた迷惑な定番もあったもんです。

 更にもちっと「ビートたけしのやってはいけない!」を眺めていると、花火を一気にまとめて点火したらどうなるか、という実験をやっておりました。一本の花火なら一分くらいかけてゆっくり燃え尽きていく花火も、まとめて点火すると、わずか三秒で一気に急速燃焼、手元まであっというまに炎の塊が突っ込んでくるという恐ろしい代物になっておりました。一本一本なら火薬も細長く少ないものですが、まとめて束にして点火した場合、一本の極太火薬が出来上がるという訳で、普通に一本ずつやるのとはまるっきり違う状況になるようです。まとめて点火して腕を大やけどするという事故が毎年起こっているというのも、これを見ればまあ納得ではあります。
 更に、一般に言われるドラゴン花火も、一つだけなら二メートルの火柱というくらいでしたが、二十五個同時点火なんてやってみると、火柱が四メートルに達するというもの凄い代物に。この辺りまでを見ると、一本の花火×まとめた本数というような単純な解釈ではなくて、まとめた本数分の火薬がぎっしりつまった馬鹿でかい代物、という解釈をしなければ危険なようです。花火というのは綺麗ですが、実際に扱っているのは思いっきり火薬、すなわち危険物です。身近に馴染んでいるので油断しがちではありますが、花火を作っている人というのは当然危険物の扱いが出来る免許を持っている人達。それを扱う消費者側も、やはり気を付けていなければいけない、と。
 ロケット花火も百本束ねて点火してみようってな訳で点火してみると、一本なら真っ直ぐ飛ぶものも、百本束ねてしまうと、発射時に互いに衝突し合って軌道が変更され、まるっきり真っ直ぐは飛ばなくなるという結果が。前方へ飛ぶのはまあ飛ぶのですが、見事に多方向へ分岐して飛ぶ様は、一種板野サーカス(マクロスなどに見られる追尾ミサイルの描写方法)に見えないこともないのですが、あれをリアルでロケット花火にやられると、避けるの無理というどころか、本気で予測不能になります。当たれば火傷ですまない場合があり得ますし、目にでも当たれば失明は免れない所でしょう。
 人間、割と油断してしまいがちなものですが、よくよく考えたら結構日頃から危なっかしい物を扱っているものです。殺虫剤なんかも気楽に使ってますが、あれは虫を殺すということですから、翻ってみれば当然人間にも有害成分です。台所の火と包丁も、ちゃんと使えば便利な物ですが、使い方を間違えれば凶器。本読みには日常的な、ぎっしり本の詰まった本棚というのも、こっちへ傾いてくればそれこそ危険な重量物です。まあ、あんまり本棚で人を押しつぶすなんてホラー話は聞きませんけれど。車、電車、テレビ、ドライヤー、その他様々、使い方を間違えればどれもこれもが即死ものの凶器になります。使い方はきっちりと、イレギュラーな扱いは決してしない。基本事項ですが、そこをおろそかにしてはいけないということですね。

 さてはて、ようやっと手間取っていた新潮文庫版の『白鯨』上下巻を読み切りました。この『白鯨』、この新潮文庫の他に、講談社や岩波文庫からも出ております。んが、実の所、岩波文庫版は2004年、講談社版だと2000年の出版で、新潮文庫版だといきなり昔に遡って1952年、昭和に直すと27年。いきなり妙に古くなります。どの版が一番読みやすいんだかは、正直読み比べる気力もないので何とも言えませんが……。取り敢えず、新潮版に関しては、あんまり読みやすい物とは言えそうにもない。恐らく、他の版でも大して違いはないのではないかな、と思うのですけれどね。
 しかしまあ、今日だけでも三時間くらい使って、下巻の残り三分の二をようやっと貫通できたくらいです。正直、これを通勤時間で読み切ろうというのは、か~なり無謀だったかも知れんな~と今更思ったりして。さすがに長いのです、これは。ついでに、エイハブ船長の捕鯨話というにしては話が脱線脇道に行きまくりという感じなので、物語本として読むには辛いものがあります。通勤途中の暇つぶしと言うよりは、家でゆっくり読む類の本かな~と思ったり。まあ、一通りのレビューはサイト本体に載っけてあるので、そちらをご参照と言うことで。
 そういえば、休み中に潰そうと思って買っておいた『サイコ』コミックス版の八巻までが、そのままずっと積まれているということに今更気が付いてみたりして。他のことにあちこち気を取られている内に、もう休みも残り二日になってしまいましたわねぇ……。ああ、何だかとっても名残惜しいような、ようやっと休みも終わりかという気もするような。ま、コミックスは消費速度も速いので、その内に気が向いた時に読めばいいだけなのですけれど。

〈今日も本を数えてみよう〉
読み:文庫新潮版『白鯨』下巻
買い:なし
途中:文庫『ゴシック』三巻
累積読破:文庫8冊、コミックス23冊、その他1冊
累積購入:40冊

それでは。