黎明の廃人日記

最近はやや更新が途切れがち、斜めに流し読み。
貴方にも私にも人生の役には立ちません。

働く、とは?

2005年08月03日 22時43分07秒 | 就活雑感
8月3日分の日記という事で。

 今日がある意味で、うちの会社の経理部では毎月頭の山場だった訳ですが、ど~にも昨日に比べたら実は今日の方が暇だったというのは一体どういう事なのやら。昨日にどかどかと仕事が回ってきて、ついでに今日に回してしまうと厄介かも知れないな、と昨日は少し残業してまで仕事を減らしていましたから、その分で余裕があったのかも知れません。とは言っても、今日も今日とてまた三十分ほどの残業をしてから帰ってきた訳なのですけれども。また明日に仕事が入ってきそうなので、ちょいとした下準備というか、実はその仕事の半分くらいの労力を今日の内に済ませてしまったのですけれど。この分ならまあ、明日は定時に帰れることでしょう。業務終了寸前に何か言われない限り。
 何を真面目に残業なんぞしてんのかな~とか我ながら思う訳ですが、まあ入社初年度からいきなりサボり癖が付いてしまってはねぇ、という所もありますし。一応、表面だけでも取り敢えず「真面目っぽい」というイメージを創り上げておくに越したことはないのだろう、という魂胆も当然あります。ただ、結局の所は、私自身の趣向として、ただ淡々と地味に静かに仕事を進めているというのが理想であって、それ以上の余力を仕事とは別の所に使うのが面倒くさいというのが一番大きいような気がしています。割と仕事をしている間と、それから本を読んでいる間が私自身にとっては最もフィジカル・メンタルともニュートラル、真ん中辺に安定していられる時間なので、そう言う時には余計な所に余計な気を遣いたくないってのが正直な所です。
 ってなわけで、今日はどうやら何かしらの会議で何日か後に使うらしい中華料理店に職場で業後に行ったらしいのですが、私はパスさせて頂きました。多分経費で落とすんでしょうからタダ飯だったような気もしますが、二千円くらいの飯をタダで食うよりは、五百円くらい自前で払って一人静かに地味な餌を食ってる方が性に合うのですよ……。昔からそうでしたが、そもそも大人数で飯を食ったり酒を飲んだりというのは苦手。それをやるならせめて、私にあまり話を振るな、酒を私に飲ませようとするな、隅の方で静かにさせておいてくれ、と。それが嫌なら、そもそも私を連れて行くようなことをしないでくれ、と。それを正面切ってハッキリ言えれば、まあ楽なのですけれどねぇ、と苦笑いしてみたりとか。

 さてはて、働く、というのはそもそも何のためなのか。最も原始的な働くことの理由は、「食うため」、「生きるため」です。それはすなわち、狩りをしたり、果実を探し求めたり、川を目指したり、つまりは自らの生存のため。ただその場にいるだけでは、食い物も飲み物も何も出てきはしません。自らの足で大地を歩き、自らの目で獲物を探し、自らの手で獲物を捕らなければ、原始の頃には食い物にはありつけなかった。それは、厳密には働くという言葉からは外れるのかも知れませんが、これが一番単純明快にして最も強い動機となる意義でしょう。やらなきゃ死ぬんだから。
 これに近い理由としては、「金のため」というのがあるでしょう。今の世の中、金なしには何も出来ません。金が無いなら無いなりの過ごし方、暮らし方、やり方はあるにせよ、金があった方が何かと融通が利きます。ただ、逆に言えば、金がないとなかなか小事をなすことも出来ないという現状もあるのですが。金のためと一口に言っても、そのスタンスは人それぞれです。ひたすらに自分の身体と時間を全て切り売りし尽くして大金を得る人もいれば、最低限の金があれば良いと言って仕事も最低限に抑えておく人もいます。金のためとは言え、何かしらを購入するとか留学だとか家のために金を稼ぐというスタンスならばまだ意欲も湧くのかも知れませんが、最低限暮らすためだけに金を稼がねばならないというスタンスは、なかなかに辛いものがあります。今の私などは、典型的にこのクチなのですけれどね。
 仕事を「生き甲斐」とする人もいます。自分が昔からずっと、子供の頃からずっと憧れていた仕事に就いて、それを生き甲斐として、人生の支えとして生きている人もいます。もしくは、私の友人の曰く、「仕事? 暇つぶし」と言い切ったような輩もいることはいます。この友人にとっては、取り敢えず暇で退屈で仕方がない毎日を、仕事をすることでちっとくらいは面白くしよう、もしくは仕事という作業をこなすことで多少の時間つぶしをしようという程度の感覚のようです。仕事は辛いと想う人もあれば、仕事は面白いと思う人もいる。仕事をしたいと想っている人もいれば、仕事なんぞしたくもないと思っている人がいる。全く同じ作業内容であったとしても、その人のスタンス一つで仕事に対する印象は変わるものです。
 まあそこいら辺はよ~く分かりはするのですけれど、ど~にも熱心に仕事をする気にはならないのでした。そりゃ~、全くやってない訳ではないですよ? 無論、与えられた仕事に対しては、可能な限りきっちりと対応したいと思っているし、対応できる範囲においてそれなりの誠実さをもって事に当たっています。ただ、それは実際には、今後少しでも楽に仕事を進められるようにしたい、なりたいという考えからであり。それからついでに、それなりに真面目にやってりゃぁその日の時間の経過が割と早く感じられるからって~だけです。つまり、さっさと業務終了時間になるのを待っているという訳ですね。

 最後、いつもの通りに例のごとし。予定通り、今日から乙一の『暗黒童話』に入っています。ちと朝は久々に新入社員同期の一人と合流したため、朝の通勤時間中は読書無しでしたが、それでも半分くらいまでは今日一日で読み進んでいる辺りが何ともはや。底の部分で、読み進むペースが上がっているようです。単に読み飛ばすのが上手くなったのか、慣れたのかしたのでしょうけれど。平日は文庫、休日はコミックスという感覚でほぼ毎日本に触らない日、本に目を通さない日はないというくらいの状況が何ヶ月か続いていますから、そりゃまあ嫌でも速度は一定上がってきてしまうのでしょうけれど。それにも限界はありますから、そんなにすぐに一冊を読み切ってしまうということも無いのですけれど。ちょっと安心。
 ぼちぼち残りの積み本が減ってきたので、本を買い足し。ちまっと今日も残業はありましたが、どうせ残業で戻るのが少し遅くなるなら、本屋で多少更に時間を食っても今更に変わるまいという感覚ですな。購入は、新潮文庫版メルヴィルの『白鯨』上下、同じく新潮より『蠅の王』、角川に行って三島由紀夫の『不道徳教育講座』で文庫版がまず四冊。んで、引き続いてコミックスも合わせての購入で、『ピルグリム・イェーガー』の三巻目、田中芳樹の『薬師寺涼子の怪奇事件簿』のコミックス版一巻目、それとバーズより『天才ファミリーカンパニー』の一巻目の三冊。全部合わせて七冊、購入額はしめて四千と六百円なり。高いんだか安いんだかはまあそれぞれの判断でしょうけれど、割と高めの本が多いような気がします、文庫とかコミックスにしては、ですが。
 乙一の『暗黒童話』は期待通りの感じで、順調に読み進んでいます。恐らくは、明日の帰り途中くらいに読み切るペースでしょう。もしかすると、もうちょっと早まって昼休みの内に読みきるかも知れませんが、どちらにせよもう一冊、薄めの何かしらを持っていけば対応は可能かと思います。『ボッコちゃん』でも持っていくか。というか、薄いと言えるのがそれしか無いじゃないか私……。コミックスは、『ピルグリム・イェーガー』と『ドラよけお涼』は早々に終了。『ドラよけ』の方は、実は元の小説版を昔に持っていたことがあるのですが、コミックス版になった方が面白みが増したような気もします。垣野内女史の絵が付いたせいか、それともお涼が大暴れする姿はコミックスの方が似合うのか。
 それにしてもまあ、買い込んできた文庫の取り合わせが微妙に固い。『白鯨』に『蠅の王』に三島由紀夫だ? 一年前の私ならまず絶対に考えられない取り合わせですが、まあ本の好みなんてのはごちゃごちゃと変わってくるものです。『白鯨』は岩波文庫版でも良かったのですが、まあ何となく最近は新潮の数が増えてきているので、そのまま新潮に乗っておけばいいかという感じで選択。ついでに言えば、岩波版だとさすがに上中下三冊買うと高く付くな~と思ったこともありますが。ラノベ類があんまし混じらなくなってきたなぁ、最近……。
 コミックス版ドラよけのレビューを挙げたい所ですが、ちまっとまだやることが残っているので、明日に回します。明日に回すと、乙一の『暗黒童話』が上がってきそうな気もしますけれど。ま、その時は明後日でも、明明後日でも良いか♪

〈今日も本を数えてみよう〉
読み:コミックス『ピルグリム・イェーガー』、『薬師寺涼子の怪奇事件簿』
買い:文庫『白鯨』上下、『蠅の王』、『不道徳教育講座』、コミックス『薬師寺涼子の怪奇事件簿』、『ピルグリム・イェーガー』三巻、『天才ファミリー・カンパニー』
途中:文庫『暗黒童話』
累積読破:文庫2冊、コミックス3冊
累積購入:7冊