田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

『カミツキカメ』を食べる?

2018-12-06 18:30:44 | よもやま話・料理編
先日の毎日新聞記事で、オモロいのがあった。
外来種の 『 カミツキカメ 』 を恐る恐る試食した記者が、鶏肉みたいだと。
悪くない!?
そして、外来種退治は、食べて駆除するのが良いとまで言っている。
            

更に、TVドラマ・相棒にも、亀が登場した。
ペットの大亀の噛みつき痕(?)が証拠になって、事件はめでたしめでたし。
人間とカメの、喰うや喰われるかの物語も、色々あって楽しませてくれる。 (笑)
      

80年代、熊本市桜木のマルセイ水産(現・魚勢)に、仕入れに行くのがヒゲの日課。
いつものように、魚の検品から始めます。
被せてある濡れ新聞紙をめくると、びっくりした様にフノ子海老が暴れます。
続いて、色モノです。
「 今日は、何とナンだろう? 」 と、ヒゲが確認していると ・・・ 
店長が近づき、ヒゲの鼻先に “ 丸 ” を突きつけます。
おどかしたつもりでしょう。 「 どうだ! 怖いだろう。」 と。
見ると、立派な天然スッポンです。

なるほど、当時の和食の板長と言えば、例えば自民党の二階俊博みたいな色黒で、
少々クセがあるヤクザ者的なイメージがあったモンです。
そこいくと、ヒゲは色白のギメ風で、とても板前には見えなかったでしょう。
店長が、ヤサ男ヒゲを噛みつくスッポンで脅かしてやれと思い付いたのも、
むべなるかなです。

よく見ると、店長の腰が引けてます。
ヒゲは、「 ハハアー!? 」 すぐ理解します。
「 店長、アタはハ虫類が苦手なんだろう? わはははは~ 」
「 マスターは、何で解ったつね? 」
「 よっし、良かタイ。 せっかくだけん ・・・
    スッポンのさばき方ば教えてやろうたい。 みんなば呼びなっせ! 」
そう言って、調理場に入り、日本酒と出刃包丁を用意させた。

先ず、こうやって静かにひっくり返すと、カメの野郎は首を出してくる。
              
充分に伸ばしたところで、こう掴む。
            
根元に出刃を差し込み、解体し始めました。
直ぐに、生き血を酒に。
首の下、のど仏の所に先端部を差し込み、頭部をカット。
のど仏部分と食道を一緒に外します。
と、クレームが ・・・
「 マスター、早すぎて見えない。 もっとユックリ包丁を動かしてヨ。 」
「 わかった、ユックリね。 」
ふっと気付くと、同業者もじーと目を凝らして見つめています。
微細な所まで解体の手順が決まっている四条流の、丸の4つ解きを披露した
ヒゲで御座いました。

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コメント (4)
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