とだ九条の会blog

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品川正治氏と志位和夫氏の「響き合い対談」から(3)

2008年02月08日 | 国際・政治
昨日に引き続き、『志位和夫(日本共産党委員長)品川正治(経済同友会終身幹事)響き合い対談』から感想をまじえ、その概要を紹介します。(文責:サイト管理者)

<9条と合致する平和の流れが世界の流れ>
品川氏は、「憲法九条は『人間の目』で戦争を見て、絶対に戦争をやらないと決めたすばらしいもの、当時の国際情勢が日本の憲法を国連憲章に一歩先んじるものにまで押し上げた。そして現在、イラク戦争以降の国際情勢のなかで、九条の存在が大きな意味を持つようになり、光り輝いている。その世界的な普遍的価値を我々は死守すべきだ」と力説しました。
これに対し、志位氏は、最近のASEAN(東南アジア諸国連合)を中心としたTAC(東南アジア友好協力条約)の広がりを紹介しながら、憲法九条が目指している方向と一致する平和の巨大な流れが世界を覆いつつある点を説明しました。

<21世紀は“アメリカを問う世紀”>
品川氏は、21世紀というのは“アメリカを問う世紀”となっていて、世界の大勢がこうありたいと願う理念を憲法化している日本が、なぜアメリカについていくのか、下手をすると“アメリカと日本を問う世紀”になりかねないと批判しました。
この21世紀は“アメリカを問う世紀”という指摘は、大変卓越した発言だと思いました(サイト管理者)。
さらに、品川氏は政府が「アメリカと価値観が一緒だ」と言っている点について、世界で原爆を落とした唯一の国=アメリカと、落とされた唯一の国=日本の価値観が一緒であるはずはない、アメリカいいなりから脱却するとともに本当の意味で自主的な外交戦略をもった日本にならないといけないということで志位氏と認識が一致しました。
品川氏は、日本政府が日米同盟だけをにらんだ政策を実施していることは異常であり、そのことを国民も気が付く時期に来ていると述べました。(つづく)


【出典】『志位和夫(日本共産党委員長)品川正治(経済同友会終身幹事)響き合い対談』
(日本共産党中央委員会出版局刊、A5判32ページ 150円+税込)


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品川正治氏と志位和夫氏の「響き合い対談」から(2)

2008年02月08日 | 国際・政治
一昨日に引き続き、『志位和夫(日本共産党委員長)品川正治(経済同友会終身幹事)響き合い対談』から感想をまじえ、その概要を紹介します。(文責:サイト管理者)

<決して「押しつけ憲法」ではない--国民は新憲法を歓迎した>
1946年に中国から引き揚げた品川氏は、その引き揚げ船の中で、日本国憲法草案が掲載された新聞が回ってきて読んだそうです。そして「戦争を放棄する、軍隊は持たない、国の交戦権は認めない」と書かれた草案に「よくぞここまで書いてくれた」と言葉にあらわせられない感動を受け、仲間と抱き合って泣いたといいます。
これまで改憲派は、日本国憲法はアメリカから押しつけられた「押しつけ憲法」だと攻撃してきましたが、それは戦前から権力を引き継いで日本を統治しようとした人たちにとっては「押しつけ憲法」であるのであって、決して当時の国民にとっては「押しつけ」ではなく歓迎していたのだとその改憲派の主張を批判しました。
志位氏も、いまアメリカから改憲を押しつけられている現在の改憲論(自民党の新憲法草案)こそ「押しつけ憲法」の最たるものだと指摘しました。

<国民は「九条の旗竿」を離してはいない>
品川氏は、戦後、自衛隊ができ、有事立法ができ、テロ特措法ができ、ついにイラクまで自衛隊が派兵されるようになってしまったけれど、いくらぼろぼろになっても今の国民は、決して憲法九条の旗竿を離していないとその確信を語ります。
これに応えて志位氏も、自衛隊を海外に出しても、日本は海外での武力行使をおおっぴらにできず、したがって戦後日本の軍隊はいまだ一人の外国人も殺していないし、自衛隊員を一人も殺されていないと応じました。
さらに、品川氏は今回の参院選で5年以内に改憲するといったのが安倍前首相だったが、国民は見事にはっきりと主権を発動したと選挙結果に触れつつ、ただ気になるのは民主党の小沢代表が「国連安保理の決議さえあれば戦場といえども自衛隊を世界のどこにも出動させることはできる」と憲法を拡大解釈している点を批判しました。(つづく)


【出典】『志位和夫(日本共産党委員長)品川正治(経済同友会終身幹事)響き合い対談』
(日本共産党中央委員会出版局刊、A5判32ページ 150円+税込)


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