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2007年の米兵自殺者、過去最高に

2008年02月11日 | 国際・政治
1月31日付けの米ワシントン・ポスト紙によると、米陸軍の現役兵士の自殺者が、1980年に記録を取り始めて以来、2007年が最高となり、自殺未遂や自傷の兵士も含めるとイラク戦争開始の前年と比べて6倍になっていることが軍内部の調査文書により明らかになりました。

これによると、2007年の米陸軍の現役兵士の自殺者は121人。これまで1990年、91年と並んで最高レベルだった2006年より20%増となったとのことです。特にアフガン戦争が始まった2001年からは、ほぼ一直線に増えていると言います。
また、自殺未遂や自傷者の数では、2007年は2100人にものぼり、これはイラク戦争開始前の2002年の350人と比べると、なんと6倍にもなっていると指摘しています。

この結果について同紙は、「陸軍は、イラク戦争やアフガン戦争が予測以上に長期化したため、軍内での自殺や心的外傷後ストレス障害(PTSD)の拡大に対応する用意ができなかった」とし、戦闘現場への派遣が繰り返され、長期化していることが背景にあると述べています。
また、軍関係者が兵士から聞き取りをした結果、ストレスの原因として、軍内の人間関係、訴訟、金銭問題、職務にかかわる問題を指摘しています。

一方、米国防総省の発表によると、2008年2月8日現在、米軍の犠牲者は、死者が3954人、負傷者が29092人ということです。また、有志連合軍全体では、死者は4254人ということになっています。
そして、イラク国民の犠牲者は15万1000人(世界保健機関(WHO)とイラク政府の合同調査による、2003年3月~2006年6月)とも言われています。これには何の罪もない子どもや女性、お年寄りが多く含まれています。
このように、米国ブッシュ政権が始めたイラク戦争は、多大な犠牲を生み出し、憎悪の連鎖を拡大しただけであって、かえって泥沼化しています。一刻も早くこうした犠牲者を出さないようにしなければなりませんが、そのためには何をおいても米軍がイラクから撤退することであることは国際世論の常識となっているのではないでしょうか。


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