とだ九条の会blog

「とだ九条の会」公式HPに併設=「とだ九条の会ブログ」でネットワークを広げます。

イラク侵略戦争開始5年--これ以上無法な戦争すぐやめよ

2008年03月23日 | 国際・政治
米英などが、国際法と国際世論を無視して強行したイラク侵略戦争開始(2003年3月20日)から、この3月20日で5年を迎えました(2008年)。

当時、ブッシュ米大統領が開戦の「口実」にしていたのは、「イラクのフセイン政権が大量破壊兵器を持っているということ」と、9.11同時多発テロを引き起こしたとされる「アルカイダとつながっている」ということでした。しかし、その後のアメリカの調査でも、それらはともに「誤り」だったことが判明しています。
けれどブッシュ米大統領は、「情報の多くが誤りだったことが判明したのは事実だ」(2005年12月)と釈明しながらも、その後もイラクの治安回復を名目に増派・駐留(占領)を続け、今も「治安は回復し、世界は安全になっている」「イラク戦争は正しかった」と合理化して罪もないイラク市民に無差別爆撃を繰り返し、侵略戦争助長の罪を拡大しています。

イラク開戦時に、このブッシュ米大統領に追随して小泉純一郎首相(当時)が米軍支援に踏み切ったのは、この「フセイン政権が大量破壊兵器を保有している」との理由からでした。与党の公明党も「(大量破壊兵器が)ないわけはない」(冬柴鉄三幹事長=当時)と同調しました。
しかし、当のアメリカの調査でも大量破壊兵器はなかったのですから、この米軍支援する理由を欠いた今は、自衛隊を派兵し侵略戦争に加担し続ける誤りをこれ以上、重ねるべきではありません。

これまで、イラク人では、10万人とも100万人ともいわれる犠牲者と500万人近くの難民を生み出していると言われています(※)。
さらに国連人道問題担当調査官はイラク人400万人が飢餓に直面し、国内避難民が06年の約2倍の250万人にのぼっているとアメリカ占領下での状況悪化を告発しています。
米兵自体の死者も4000人近くに及んでいます。

このように、大義も正義もないイラク戦争とその後の米軍支配は、国連憲章にもとづく平和秩序をゆるがすものであり、国連憲章違反の侵略戦争のなにものでもありません。紛争の平和的解決をうたった国連憲章に反した戦争に今も多くの国や国際世論が反対の声を上げているのは当然です。
日本の戦争支援は、戦争のない世界をめざす国連憲章の理念をだいなしにするものでしかなく、日本はアメリカの侵略戦争への加担をただちにやめ、自衛隊を帰還させ一刻も早く手を引くべきです。

<データ資料>
※イラク・ボディー・カウント(2008年3月18日現在)では、イラク人の死者は、軍人・民間人合わせ約10万人。
※イラク保健省と世界保健機構(WHO)の合同調査(2008年1月9日発表)によると、イラク人の死者は、2006年6月までですが推計約15万人。
※英医学誌『ランセット』(2006年10月)では、推計65万人。
※英調査会社オピニオンリサーチビジネスとイラク調査会社の調査(2008年1月30日発表)では100万人以上と発表。
【出典】『しんぶん赤旗』3月19日付け記事より


※このブログをお読みの方で、「私も九条の会のアピール(「とだ九条の会」HPをご覧ください。)に賛同し、憲法九条を守る一翼になりたい」という方は、 「とだ九条の会」HPに「WEB署名」がありますので、「賛同署名」にご協力ください。
■「とだ九条の会」公式ホームページもご覧ください。
http://www15.ocn.ne.jp/~toda9jo/


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「東京大空襲」のテレビドラ... | トップ | 財界人は「なぜ、改憲の旗振... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

国際・政治」カテゴリの最新記事