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元米兵、9条改憲に警鐘

2018年11月12日 | 国際・政治

ベトナム戦争とイラク戦争にそれぞれ従軍した元米兵二人が都内で講演し、9条改憲すると軍事化に歯止めが効かず虐殺に加担する結果となると警鐘を鳴らしました。2018年10月29日配信「東京新聞」から記事を転載させていただき、紹介することにします。(サイト管理者)


※以下、転載はじめ↓


<元米兵、戦場の実態証言 千代田で講演 9条改憲に警鐘も>

ベトナム戦争とイラク戦争にそれぞれ従軍した元米兵二人が、都内で記者会見や講演をし、戦場の実態を語った。

「日本は憲法九条を変えれば軍事化にブレーキが利かなくなり、米軍の指揮下に組み込まれた戦争で、他国住民の虐殺に加担もしかねない」と警鐘も鳴らした。

二人は米国の退役軍人らでつくる平和団体「ベテランズ・フォー・ピース(VFP)」のメンバーで、二十六日に記者会見。専修大神田キャンパス(千代田区)で二十七日にあった講演会は、VFPジャパンが主催し、市民ら約百人が参加。二人は冒頭、「僕らの国が広島と長崎で原爆を落とし、日本各地を空襲で無差別攻撃したこと、米軍基地の長年の駐留におわびします」と謝罪を口にした。

マイク・ヘイスティさん(73)はベトナム戦争で住民虐殺が続いたと強調した。「戦争の相手国を和平交渉の場につかせるには兵士だけではなく、一般市民を殺さなければならない。一般市民こそが真の標的で、米国の指揮下で戦った韓国軍の兵も住民を虐殺した。今後、日本の自衛隊が米軍の指揮下で虐殺に関わらないことを願う」と訴えた。

ネイサン・ルイスさん(36)はイラク戦争の現実を「トラックの隊列で進み、前に人がいても止まるなと命令され、事故が頻発した。米軍側はイラク人を汚い言葉で罵倒し、暴力的で人種差別が目に余った」と証言。「イラク側から回収できたのは古い武器ばかり。大量破壊兵器を見つけるための戦争というのは政府のウソで、怒りが込み上げた」と話した。


【出典】2018年10月29日配信「東京新聞」


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