とだ九条の会blog

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「原発がないと電力は不足・原発は低コスト」は大ウソ(2)

2011年07月15日 | 国際・政治

20110330energy 昨日に引き続き、「原発がなくても電力は足りているか」という問題について、見て行きたいと思います。

<原発がなくても電力は足りている> 

右のグラフは、火力発電、水力発電、原子力発電の各容量と最大電力の推移を表したもので、【藤田祐幸・元慶応大学助教授(物理学者)】が作成したものです。折れ線グラフは最大電力の推移を示したものですが、どの年も火力発電と水力発電の電力量を下回っており、原子力発電を必要としていません。【小出裕章・京都大学原子炉実験所助教】も同じようなグラフを用いて、1930年から今日に至るまで、原子力の力を借りなくとも、水力発電と火力発電で全部足りていると報告しています。

それも、現時点では、日本にある54基の原発のうち故障したり定期点検中もあり、稼働しているのは3分の1にすぎません。もちろん、電力不足による社会的リスクや混乱は避けねばなりませんし、だからと言ってCO2(二酸化炭素)などの温室効果ガスによる地球温暖化を抑止するという人類的課題もあり、現在、休止中の火力発電所の安易な再開というのも考えものではあります。しかし、夏場の電力消費のピーク時への対応などが必要だと叫ばれていますが、無駄な電力消費をさけ、節電を進めながら、原発から撤退するという方向は、決して無理な課題ではありません。まず、「何よりも撤退」という決断をしてこそ、自然エネルギーの開発・普及と低エネルギー社会に向けた本格的なとりくみをすすめることができるのではないでしょうか。

【出典参考】
藤田祐幸・元慶応大学助教授(物理学者)

(つづく)

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