とだ九条の会blog

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埼玉でひきもきらず「田母神講演会」が‥‥

2009年07月09日 | 国際・政治

Tamogami_2 歴史論としては論評に値しないほど陳腐といわれている田母神俊雄前空幕長の懸賞論文の内容を最大級にもてはやし、同氏を迎えて「日本は侵略国家ではない!」などと題した講演会が、ひきもきらず全国各地で開催されています。
この7月5日(日)にも、浦和の埼玉会館小ホールで、同氏を迎えて「田母神講演会 IN 埼玉」と題した講演会が開かれています。
主催は「村山談話の破棄を求める埼玉県民の会」、後援には「日本世論の会埼玉県支部」が名を連ねています。別の案内では、協賛として「維新政党新風埼玉」や「北朝鮮に拉致された日本人を奪還する地方議員の会」なる団体名も見られました。
その案内文では、「今般、県内有志により下記の通り前航空幕僚長、田母神俊雄先生をお招き申し上げ、講演会を開催する事となりました。我が国を覆う自虐的歴史観を払拭し、光輝ある祖国の歴史を、私達の手に取り戻す端緒と位置付け、意義ある講演会としたいと考えております‥‥」とあります。
第一部は「日本は侵略国家ではない!」とのタイトルで、田母神俊雄前航空幕僚長を講師とした講演会。 
第二部では「田母神論文と拉致問題」と題したシンポジウムとして、田母神氏、増元照明氏(拉致被害者家族連絡会事務局長)、岡重夫氏(埼玉県議会議員〈防大OB〉)をパネリストに、日本世論の会会長の三輪和雄氏をコーディネーターに行っています。
同会場で配布された資料によると、田母神氏がそこここで“大活躍”。
7月13日には杉並で「日本は『侵略国家』ではない!」と題して、渡部昇一上智大学名誉教授と田母神氏の講演を「真に誇りのある日本をつくる会」なる団体が主催して開催されるとか。後援として「『東京裁判』を糺(ただ)す会」「田母神論文を応援する会」「正しい日本史を勉強する会」なる名前がオンパレードです。
さらに、8月10日にも同じく杉並で「これでいいのか日本!『尊敬される日本へ』」と題した講演会が、やはり田母神氏と軍事ジャーナリストの井上和彦氏を講師に開かれるとのこと。
まさに食傷ぎみなほどに「日本は侵略国家ではない」の大合唱です。
また、スカパーに「日本文化チャンネル桜」なる番組を開設し、毎週「田母神塾」を開催しているというのですから、その執念にはただただ驚くばかりです。改憲派との九条をめぐる“せめぎあい”に予断を許しません。

海外への自衛隊派兵と米軍との軍事同盟強化の既成事実がつくられる一方で、改憲に向けて田母神氏を最大限に持ち上げた組織的な世論形成を推し進める改憲派の動きに注意が必要です。

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