私は初めてノーチラスを知ったとき、どのスポロレにも劣る、時計だと思い続けていた。
それも20年近くも。
なるほど確かに、10年ほど前には、5711/1Aは150万前後が中古相場だったし、アクアノート5065はさらに低い
110万程度でブレスレット付きが売られていた。
私には、アクアノートはノーチラスのセカンドウォッチという定義である。それはいまでも世界的にそうだろう。
だけど、時計好きが高じてくると、妙なデザイン、奇抜で都会的なデザインというか、前衛的というか、自身の
インスピレーションやデジャヴ的な、何とも言えぬ時計に対しての精神的な構造が出来上がってくる。
それが、ラグジュアリーウオッチに帰結するわけだが。
そういう過程で5711/1Aを買ってみた。
あまりにも軽すぎて、アルミの時計かと思ったぐらいだ。
でも着け心地はいいが、せいぜい200万程度の時計だろうと思った。
今でもそう思う。
でもそれから、半年後に偶然に3700/1Jに出会った。
当時はそれでも300万弱であった。
知り合いだったので即殺で購入した。
金無垢の、イエローゴールドの輝き、重厚感に卒倒してしまうぐらい神々しかった。
コマ数もたっぷりとある。
これは最高に重さのバランスがよかった。
だから、5711/1Aは直ぐに手放した。
たしかに、5711/1Aは200万円で手放したが後悔はしていない。
なぜなら、現在、3700/1Jは3500万円の値がついているのだから。
こういうノーチラスの世界をぐるぐる回っていると、とてもじゃないが、アクアノートなんて、二流の
ラグスポにしか見えないし、購入しても3700/1Jほどの感動は無いだろう。
アクアノート。
私にとっては、いらんウオッチの筆頭であることは間違いない。
無垢もステンレスもどれもこれもアクアノートのダイアルカラーはいただけないのだから。
☆パテックフィリップの2大ラグスポウオッチの範囲でノーチラスの二番手、セカンド、舎弟、という意味合いで
アクアノートは二流の位置づけです。ノーチラスとは雲泥の差があります。したがって、アクアノートは妥協した男が
求める腕時計という、認識が私の周囲ではありますね。
あのアラビア数字に文字板の板チョコデザイン、そしてグレーカラーが気持ち悪いです。ブルーのWGはまぁまぁですね。
でもいりませんね。