今年の初め、近所の公園のベンチで横になりボンヤリと寒空を見上げると、邪魔なはずの枝がなんとも風情を感じる。そして、ボンヤリと犬の散歩用のシードウェラー16600を見るとひどく傷が目立つ。これもまた趣がある。
ベンチに横たわって終始ボンヤリと遠く上空を見つめている私に、近所の見知らぬおばあちゃんが「おにいちゃん、どうしたの?何か具合がわるいのかい?」と気を使ってくれた。私は何も考えずすかさず「ええ…、ちょっと…」と返答。その老婆は一瞬「えっ。」と心配そうな発声。この老婆の気持に返答を間違えたと気づいた私は即座に「いえいえ、大丈夫です。ココでちょっと犬と寝ていただけです」と言ってその場を立ち去った。