PATEX HUNTER

マルクス経済学の視点で、「パテック・フィリップ」と「ロレックス」の世界を中立的私見で、社会科学的に分析しています。

温故知新。いまあらためて読み返す過去の雑誌の偉大なる業績 PARTⅢ。

2010-04-22 | うんちく・小ネタ

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4桁のロレックスに限らず、20年以上前の個体のパーツは当時のその個体のモノではないことが多いことは、歯車や特にゼンマイが消耗品であることを考えれば当然で、メーカーで交換したとしても、それらほとんどが後年のオリジナルである可能性が高い。メーカー純正部品の交換ならば、これらの交換について多くのエンスーは当然納得する。

しかし、〝ロレックス社が見放したロレックス〟については、見放された瞬間からどんどんオリジナル性が喪失されてゆく危険性が高い。事実そうだろう。いくらロレックス社技術公認店といっても限界がある。

 私は、〝ロレックス社が見放したロレックス〟の外装パーツについてはオリジナルではないと許せないが、内装部品についてはその古いロレックスを動かす必要性から、ロレックス社外パーツでもよいと思う。だからと言って、ロレックスキャリバーごとまるっきり違うETAムーブなどの社外ムーブにごっそりと取り替えられている個体ならばそれはもう贋作といわなければならない。 

 つまり、必要最低限なパーツ交換でアンティークロレックスをコレクションしたいものである。そのためには事細かにショップに裏蓋を開閉させ、〝ロレックスに代わり、自分の鑑定眼〟で購入しなければいけないプレッシャーはあるのだが。(上記画像は『Begin』臨時増刊7月号、1993年、107頁)


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