川西市けやき坂の葵彩(あおい)ちゃん、1月24日生まれ。
「優しく、未来に大きくはばたける人になってください。
2人目だったので、冷静にお産に臨めました。
上の子も毎日来ていたので、個室で良かったです。」
そうですね。個室料金も要らないのに全員個室ですからね。
しかもダブルベッドでご主人も上の子も一緒に泊まれますからね。
すごく良心的でしょう?
さて、今日はオーソドックスに月経困難症のお話です。
というのも外来でのことです。
中学生の子が月経時に胃がむかつく、と言って小児科で薬を処方されていたのですが、
軽快しないので、婦人科に来られたのです。
まず処方されていたのが、六君子湯(りっくんしとう)です。
つわりの時によく生姜(しょうが)湯なんかを飲みますか?
それを含んだものが半夏厚朴湯で、よく処方しますよ。
六君子湯も同じような成分の薬で、確かに胃がむかつく、という点では胃薬として出されているのでしょうね。
ですがよく考えてください。
月経時に胃が気持ち悪い、あるいは胃が痛むという場合、
胃薬で改善するのでしょうか。
月経の時には、子宮を収縮させ、子宮内膜を洗い流すために、
子宮収縮作用の有るプロスタグランジンという物質が出ます。
月経困難の女性では、普通の女性よりも測れば値が高く出ているようですよ。
このプロスタグランジンは、子宮だけでなく全身に回りますから、
頭の血管を収縮させては、頭痛を起こします。
胃に作用しては、胃がケイレンして、確かにむかつくのですよ。
だからこの胃の痛みは、全身性の症状の一部なのです。
むしろ中枢性と言ってもいいでしょう。つまり脳が嘔吐を誘発しているのです。
よく抗がん剤の治療をする時、とても強い吐き気が生じますね。
こんな時は胃薬ではなく、中枢に効く制吐剤を注射しますからね。
月経困難の時も同じく、全身性の制吐剤、あるいは全身性に効く鎮痛剤が必要になるのです。
日本産婦人科医会の処方例には、鎮痛薬、漢方薬、感染があれば抗生剤、
低容量ピルなどがすすめられています。
中学生だからホルモン剤よりは漢方薬の方が良いでしょう。
桃核承気湯(とうかくじょうきとう)や芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)が良いと書いてありますが、
桃核承気湯ではよく下痢をしてしまいますし、芍薬甘草湯はむしろ胃痙攣には良いかもしれません。
タマル産では、こんな時は桂枝茯苓丸なんかを処方しますね。
さて、今度来院された時は、改善していると思われますか。
子供ならなんでも小児科、女性ならなんの症状でも産婦人科、
と思われている一般の人や先生でも多いのですよ。
妊娠していてもインフルエンザなら内科が、
子供でも婦人科の症状なら婦人科の方が話が早いわけですよ。
だいたい月経が始まれば、もう小児科は卒業してもいいのでしょうね。
「優しく、未来に大きくはばたける人になってください。
2人目だったので、冷静にお産に臨めました。
上の子も毎日来ていたので、個室で良かったです。」
そうですね。個室料金も要らないのに全員個室ですからね。
しかもダブルベッドでご主人も上の子も一緒に泊まれますからね。
すごく良心的でしょう?
さて、今日はオーソドックスに月経困難症のお話です。
というのも外来でのことです。
中学生の子が月経時に胃がむかつく、と言って小児科で薬を処方されていたのですが、
軽快しないので、婦人科に来られたのです。
まず処方されていたのが、六君子湯(りっくんしとう)です。
つわりの時によく生姜(しょうが)湯なんかを飲みますか?
それを含んだものが半夏厚朴湯で、よく処方しますよ。
六君子湯も同じような成分の薬で、確かに胃がむかつく、という点では胃薬として出されているのでしょうね。
ですがよく考えてください。
月経時に胃が気持ち悪い、あるいは胃が痛むという場合、
胃薬で改善するのでしょうか。
月経の時には、子宮を収縮させ、子宮内膜を洗い流すために、
子宮収縮作用の有るプロスタグランジンという物質が出ます。
月経困難の女性では、普通の女性よりも測れば値が高く出ているようですよ。
このプロスタグランジンは、子宮だけでなく全身に回りますから、
頭の血管を収縮させては、頭痛を起こします。
胃に作用しては、胃がケイレンして、確かにむかつくのですよ。
だからこの胃の痛みは、全身性の症状の一部なのです。
むしろ中枢性と言ってもいいでしょう。つまり脳が嘔吐を誘発しているのです。
よく抗がん剤の治療をする時、とても強い吐き気が生じますね。
こんな時は胃薬ではなく、中枢に効く制吐剤を注射しますからね。
月経困難の時も同じく、全身性の制吐剤、あるいは全身性に効く鎮痛剤が必要になるのです。
日本産婦人科医会の処方例には、鎮痛薬、漢方薬、感染があれば抗生剤、
低容量ピルなどがすすめられています。
中学生だからホルモン剤よりは漢方薬の方が良いでしょう。
桃核承気湯(とうかくじょうきとう)や芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)が良いと書いてありますが、
桃核承気湯ではよく下痢をしてしまいますし、芍薬甘草湯はむしろ胃痙攣には良いかもしれません。
タマル産では、こんな時は桂枝茯苓丸なんかを処方しますね。
さて、今度来院された時は、改善していると思われますか。
子供ならなんでも小児科、女性ならなんの症状でも産婦人科、
と思われている一般の人や先生でも多いのですよ。
妊娠していてもインフルエンザなら内科が、
子供でも婦人科の症状なら婦人科の方が話が早いわけですよ。
だいたい月経が始まれば、もう小児科は卒業してもいいのでしょうね。