タマルさんはナツメヤシ

タマルは女性の名。ナツメヤシの意味で多産を象徴。聖書には約束の地カナンは、蜜(ナツメヤシ)と乳(ヤギ)の流れる地とある。

摂食障害の治療

2019-04-22 21:37:55 | 婦人科
今日は暑い1日でしたね。
タマル産の飛行機公園の雲南黄梅も一気に咲きましたよ。

もうすぐゴールデンウィークですが、4月28日の日曜日までは通常通り外来をしています。
世間では27日の土曜日までしょうね。
そして外来の再開は、5月7日の火曜日からです。
ただし妊婦健診と不妊外来はこの限りではなく、
4月30日(火)と5月1日(水)、それに5月4日(土)の3日間は、
ご予約の方に限り診察していますよ。

さらに脱毛や美顔の美容皮膚科ですが、
連休中でも5月4日(土)は、特別に開けていますからね。
もうすぐ夏本番ですから、今のうちに脱毛は済ませておきたいですよね。

もちろん陣痛の妊婦さんや緊急の方は、電話連絡のうえ、ご相談ください。
ただし緊急性が無さそうな場合は、5月7日(火)以降にご来院くださいね。

それでは今日の話題です。
前回は婦人科の話題で、月経不順のお話をしました。
追加ですが、若い女性でも、抗うつ剤や抗精神薬を飲まれていると、月経不順を起こしやすいです。
降圧剤でも月経不順になりますが、若い女性で飲まれている方は少ないでしょうしね。
抗うつ剤は、産後の母乳分泌不全のお母さんに処方すると、よく出るのです。
産後のうつ傾向にも効くので一石二鳥ですよ。
ですがタマル産でたまに処方するのは、プリンペランという制吐剤です。

さらに月経不順の女性では、体重を急激に落とした場合や、
タバコを吸っている女性なども月経不順を来たしやすいです。
この2つ、一見別の症候のように思われるでしょうけれど、
摂食障害、あるいは神経性食欲不振症と呼ばれる疾患と同様にも捉えられます。
摂食障害の女性はよく喫煙されたり、飲酒されたりしますよ。

体重が落ちガリガリなのに、自分ではそうは思っておられません。
これが1つ目の問題点で、自分だけが太く見えるという視覚と認識の障害なのです。

それと太ること、というか正常女性の体型になることを極度に恐れられています。
これは2つ目の問題点で、治療によって体重を強制的に増やされるのではないかという恐怖感を抱くのです。

月経が始まるのは、標準体重の93%になった頃からなのですよ。
女性ホルモンのエストラジオールなら、35ピコグラム/mL以上です。
女性のマラソン選手も体重が少ないので、無月経になりがちです。
ようは体重なのですよ。

逆に言うと、この体重を標準に近づけるという目標を持ちにくいのです。
ですから治療の動機付けが難しいのですね。
自傷行為をするような重症例は、心療内科や精神科の専門の先生に診てもらいますよ。
とりあえずは、3ヶ月に1回は月経が来て、子宮内膜が退縮しないようにする、
というのが婦人科的な治療なのですよね。


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愛は、小さいと言えば極めて小さいものであり、
大きいと言えば極めて大きいものです。
愛し合う者同士は、
目が一度だけ瞬きをすれば、
天地がひっくり返るように感じ、
また愛する人が一度にっこり笑う表情をするだけでも、
天地が出たり入ったりするように感じます。

   レバレンド・ムーン